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【ネタバレ注意】黒鉄の魚影について話す

はじめに

この記事には劇場版名探偵コナン 黒鉄の魚影のネタバレを多分に含みますので、まだ見てないよって方は是非とも一度観てからこの記事を読んでいただけますと幸いです。

感想

映画を見る前にした予想

私が映画を見る前にした予想とその結果は以下の通りです。

・パシフィックブイは沈むか爆発する
結果:○ 爆発したし沈んだ
……コナンのアニメだとスポンサーに東京ガスがいる影響で爆発とかはさせられない分、映画では盛大に爆発させるというのを受けて予想。加えてあの手の超絶便利施設はのちの話が崩壊しかねないのでこの劇場版でだけのゲスト仕様だろうなと。

・黒の組織のゲストキャラは死ぬ
結果:○ ちゃんと死にました
……アイリッシュとキュラソーの例から。せめてコナンが工藤新一だと気づかなければまだ生きていられたかもしれないんですけどね。気づいちゃったらそりゃ死ぬんですよね。後々の物語で扱いにくいもの。

・次回作は平次
結果:○ 順当にいけばそうだろうね
……から紅の恋歌以来、平次作品が出てないのでそろそろかと思って予想。ただ、まさかキッドまで出てくるとは思わなかったです。推しキャラなので嬉しいです。

蘭ねーちゃん……?

時は灰原がピンガにさらわれるシーン。
灰原を拉致しようとする動きに気づいたコナンが部屋から急いで出ていきます。この時、同室だった蘭はゴリゴリに寝起きで状況も何も把握してなかったはずなのですが

その3分後には2階から華麗にジャンプして黒の組織の車に向けて飛び降りて車に正拳突きを放っていました。

すみません、何を言っているかわかりませんね。でも実際にこうだったんです。さすがに2階からハリウッド俳優ばりのジャンプをして空中で一回転したかと思うと黒の組織の車の天板に向けてパンチ放ってたのは衝撃でした。というか笑っちゃいました。そこからそのままピンガとの戦闘に入り、ちゃんとピンガの首に一撃お見舞いしてるんですよね。
ジンニキは顔を把握してないコナンに向けて「なんなんだ……何者なんだ……?」って警戒するんじゃなくて(※漆黒の追跡者参照)、400m/sで射出される拳銃の弾を目の前で回避できるJK(※漆黒の追跡者参照)を警戒すべきじゃないでしょうか。ウォッカは今回で顔を見てるわけですし。
まあ1000m/sで射出されるライフルの弾をよけたりするハイパー人外もいるわけですが。

キールが間違いなく今作のMVP

それとなく(はなかったけど)灰原に潜水艦の出口教えたり、魚雷発射レバーを下げないようジンを説得したり、灰原と直美のロープをあえてほどけるようにしておいたりとかで灰原の救助を後押ししていましたね。キール無しでは間違いなくこの救助はうまく行っていません。
なんでノックだってバレないんだろうかと思ったけどまあ相方がウォッカだからしょうがないよね。ジンニキは惜しかったんだけどね。

ピンガさんぇ……

今作の黒の組織ゲストキャラですね。蘭とほぼ同等の戦闘力を持ちつつ、プログラムにも精通していてスペック的にはだいぶ有能だったんだけども、
ジンニキに対するヘイトが高かったことやコナンの挑発に易々と乗ってしまうあたりは精神的には惜しいところがありましたね。

レオンハルトを毒殺してディープフェイクでアリバイ作りまでしたところまではよかったのに、正体が発覚したあとで監視カメラの反転を一瞬でコナンに見破られ、挑発に易々と乗ったせいでコナンを拉致しそこね、最終的には潜水艦とともに爆死するという、人間性的には褒められるところは特にないけど可哀想な死に方をした人でした。
死ぬだろうなと予想は立てていましたが、個人的にはコナンを工藤新一と呼んだ瞬間に「あ、死んだな」って思いましたね。似たような展開でしたけどアイリッシュはかっこよく死んだのが印象的でした。「工藤新一……いつまでも追い続けるがいい」って痺れる名言ですよね。

あとピンガは劇中で女性に化けてるんですけども、どちらもCV:村瀬歩らしいですよ。
え、全然女性声に違和感なかったんだが…………??

ウォッカ君はいつもよりは頑張ったんだけどね

直美を脅して協力させようとしたりとか、実務担当としての仕事は頑張っていたと思います。
一方で相方だったキールにめちゃくちゃうまいこと操縦されてたのが可哀想でしたね。ウォッカ君は純粋でいい子だなあ……
「ジンニキは魚雷発射管からじゃなくて艦橋からヘリで安全に潜水艦に乗ってもらう」っていう気づかいさえなければ、灰原と直美の脱出もあり得なかったというのを踏まえると裏MVP的な立ち位置なのかもしれません。

失態を増やしたジンニキ

劇中はそれなりにプレッシャーを与えて頑張ってたジンニキでしたが、最終的には(様式美として)コナンの正体を知ったピンガを爆殺します。
ウォッカ「アニキ、ピンガには潜水艦の爆破を知らせたんですかい?」
ジンニキ「さぁ……どうだったかな(ニヤリ)」
そういうとこやぞ。
こうして黒の組織は工藤新一が生きているという事実に近づいたと思ったら再び遠ざかってしまったのです。ジンニキもはや味方なんじゃね??

ベルモット姐さんはもはや味方だろ

もはや味方なんじゃねと思うキャラといえばベルモット姐さん。
今回はボスと独自に連絡を取り、全国各地で灰原の顔をして歩き回って灰原の正体バレ(99%バレてましたが)を防止し、パシフィックブイを遠隔操作してデコイの射出を止め、パシフィックブイに魚雷を直撃させて沈めることで老若認証システムをぶっ壊すなど、もはやこちら側としか思えないムーブをしていましたね。シルバーブレット大好きお姉さん……

コ哀派にならざるを得ない

で、最後の人工呼吸のシーンですよ。さすがに小学生同士(※頭脳は高校生)がキスするだなんて思わないじゃないですか。「あなたは気づいていないかもしれないけど私たち……キスしたのよ」ってちょっと意識してる哀ちゃん可愛すぎやしませんかね??
そしてそのあと「キスは返しといたわよ」っていって蘭ともキスする灰原でしたね。どういう理屈なのだろうと思ったけど尊かったのでOKです。

次回作

平次とキッドがメインになりそうですね。キッドは蘭に続いて和葉にも手を出して平次にボコられるのだろうか。それとも紺青の拳みたいに、シンプルに対決する流れだろうか。いろいろ想像が膨らんで楽しみです。
平次vsキッドって原作96巻で描かれてるらしいんで今度みてみようかな。

黒の組織まとめ

・ジンニキ→コナンの正体を知ったものを殺す相変わらずの戦犯ムーブ
・ウォッカ→実働頑張ったけどキールにうまく操られた
・キール→本作MVP。彼女無しで脱出は成り立たなかった。
・ベルモット→コナン側。
・バーボン→あまり目立たず裏方としてコナンと情報共有。
・キャンティ→結局ターゲット狙撃できず。なんだかんだで撃てないこと多いよね。
・コルン→ターゲット狙撃には成功したけど一命を取り留められる。コロし損ねるとは珍しい。
・ラム→偽装にまんまと引っかかって老若認証システムを早々に切り捨てた。判断早いのはよかったんだけどねえ……

以上で感想となります。時間あればもっかい映画をリピートしようと思います。



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