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ボク視点: U23 アジアカップ 緒戦




6/3 (金) U23日本代表が緒戦を迎え、2-1で勝利した。
おめでとうございます。

タイトな日程と強い日差しの中行われたこの試合は、若き日本代表にとって非常に難しい展開だったと思う。
それでも大会の緒戦を獲った。チームにとって大きな収穫となっただろう。

前半は良くなかった。改めて、チームを創っていくこと、そしてコンディショニングの調整の難しさが感じられる展開だった。それでも試合が上手く運べない中で、0-0で前半を終えた事は良かった。この様な難しい展開のゲームで、前半に失点しない事は90分のプランとして非常に大きい。

ボクが注目していたのは、清水エスパルスに所属しているFWの鈴木唯人とMFの松岡大起。
松岡は落ち着いていたし、多くのシーンに顔を出して攻撃の糸口を探し続けていた。だがそれが繋がり切らなかった。これからチームと過ごす時間が経ればもっと良くなっていくはず。終盤に交代するまで、チームを底で支え続けていた。
鈴木唯は普段のポジションより少し下だった影響で、やり辛さを感じていたと思う。前を向いた時点で2枚以上敵がいるシーンでは、彼は悪く見えてしまうのはJリーグの試合の時と同じ。やはり彼は最前線で輝く選手だとボクは考える。だから後半に2トップにポジションが変更された事で彼の中で流れが変わった。日本とは違う環境で行われる国際大会の緒戦で先制点をマークした事は、鈴木唯というプレイヤーにとって非常に大きな経験になった。世代を引っ張るエースとして、成長して帰って来てくれたら最高だ。

先制後すぐに同点に追いつかれる展開となったが、この試合を通じてMFの藤田ジョエルチマ(横浜FM)、CBの鈴木海音の存在はチームに大きな影響をもたらしていた。
藤田はキャプテンとして、ボールを落ち着かせられるチームの柱として、素晴らしかった。1人抜けている存在にボクには視えた。特に、彩艶のPKストップの後展開。左サイドでセンターライン付近で彼がボールを落ち着かせてくれた事でその後日本の時間帯をしっかり創る事が出来た。
鈴木海は、プロサッカーのレベルにまだ無いチェイスアンリを横で支えながら、後ろでチーム全体も支えていた。勝ち越しゴールに繋がったSBへのパスは最高だった。CBがゲームメイクのキーになる場面が増えている近年のフットボールの流れの中で、彼の秘める可能性は大きいとボクは感じた。

交代選手もゲームの流れを変える存在として機能していた。三戸(新潟)のドリブルはキレがあったし、藤尾(C大阪)は勝ち越しのアシストを記録し、ポスト叩く惜しいシュートもあった。

緒戦を獲った事でまた1つ上の経験が出来る。意識や経験次第でいくらでも化ける可能性を秘めてる若い選手達が、この先どう戦って行くのか。楽しみで仕方ない。

2戦目は中2日ですぐにやってくる。どのメンバーで臨み、どういうゲームが待っているのか。楽しみだ。

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