マガジンのカバー画像

日田家具衆のとりくみ

5
日田との関わりは、ソファメーカーに憧れて就職したことが始まりです。それ以来人生の半分以上は日田で暮らしています。現在は、独立起業し「hi-count」としてオリジナル商品やセレク… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

育樹祭モニュメントの模型製作

「太陽」「水」「木」の3つのモニュメントで今回のテーマである『森』を表現することにしました。生徒たちの想いを形に変えて表現します。私が「太陽」と「水」のデザインを担当し「木」は、建築士の上玉利氏が担当しました。ここでは、私が制作担当したモニュメントの模型作りを紹介します。1/30sと1/10sを制作しましたがここでは、1/10sの制作を紹介します。 太陽の模型 ちょうどよい厚みと幅の木材をホームセンターで購入しカットしていきました。特に大変だったのが太陽の照明。同じく実物

第45回全国育樹祭 大分県 モニュメント

育樹祭とは、日本の森を守り育てることの大切さを代々受け継ぎ、普及啓発するために全国の県を巡回し毎年行われている行事です。令和4年は大分県で行われます。メイン会場となる昭和電工武道スポーツセンターのロビーに展示するモニュメントの製作を大分県から依頼を受けました。依頼を受けた日田家具衆は、日田林工の生徒と供に林業の歴史や今年のテーマである「森」について調査し広く伝えたい想いを形にします。もちろん製作も日田家具衆と生徒と一緒に行います。日田家具衆の代表として担当させて頂きました。

教育用家具「きみの木」

日田市では、地域資源である日田杉を使用した学童家具を小中学校に約15年前に導入しています。現在は、老朽化し修理を繰り返しています。この15年の間に教育内容の変化や少子化など新たな課題を抱えています。そこで日田市から依頼を受けた日田家具衆は、現代の教育環境にふさわしい家具の在り方を再考し、情操教育の発展に貢献します。日田家具衆の担当として企画立案や家具、絵本や漫画のデザインを担当しました。

早生樹「ユリノキ」の開発

30年前に植樹したユリノキが育ちその活用方法を検証するため、日田家具衆に商品開発の依頼がありました。対比樹種として地域資源である日田杉を使用し異なる樹種での同時商品開発を行いました。地域の特性をデザインのエッセンスに加えることで、この土地でしか生まれることのない家具をテーマに開発に着手。これをきっかけに開発した杉の商品をSUSUSGIシリーズとして誕生させました。キズが入りやすく柔らかい杉に比べユリノキの方が強度が若干増しています。しかし伐木前の立木の状態から既にヒビや割れが

IFFT2016/2017/2018

日田家具業界の歩みを知ってもらう為、過去/現在/未来をテーマに東京ビックサイトで行われた国際家具見本市に出展しました。この三年間で歴史ある林業を背景に戦後における家具業界の芽吹きを伝え、現在は、ソファの生産が盛んになっていることを新たに作成した絵本で表現、そして異業種とコラボしたコンセプトモデルを出展し地域産業と供に発展していくこれからのものづくりの未来の姿を宣言しました。2018年の出展後に開催した凱旋工場見学会は、現在日田市で行われているものづくりの祭典「日田ものづくり探