由仁町へ2020。
どうして函館から由仁町に移住・移転されるのですか?と聞かれます。
同じ北海道。
自分たちは広い北海道内を旅するのも全然苦ではなく、むしろ距離を楽しむタイプである。
多少遠くても、魅力的なところならふらりと出かけます。
だから自分たちにとってはそんなに不思議に思わなかった。
でも、函館の人からすると普通に考えると結構距離あるし、車以外では行くのはなかなか簡単ではなく(千歳空港が近いので飛行機なら早いが気軽ではない。)、行くとしたらそんなドライブを楽しめる僕らのようなタイプの人間だけのようだ。
そして由仁町という地名・場所。
道央の人にとっては知られてる場所でも、道南の人たちには縁がなければ、耳慣れない地名である。
由仁町は、夕張郡にあるが、札幌からは東に約42kmに位置し、千歳や恵庭も近く、岩見沢からも遠くない。
札幌から一時間かからない距離なので、郊外にドライブで訪れるにはちょうど良い距離感である。
函館空港から大沼に向かうくらいの距離だと思う。
「由仁町に何かご縁があるのですか?」と聞かれる。
好きで訪れていた町、長沼町・由仁町。
馬追丘陵の麓にある長沼町・由仁町・栗山町・南幌町の四つの町周辺は「マオイエリア」と呼ばれているそうです。
ここマオイには好きなお店が沢山ある。
いつも行くだけで、本当に気持ち良いところだなと思っていた。
でもまさか自分たちが、移住先にこのエリアを選ぶとは、正直なところ思ってもみなかった。
(2015年に自分で書いた将来の理想像のメモ書きを先日見つけ、「いつか大沼か七飯町か由仁町に家と店を移す」と書いてたのを見て驚いた。自分でも書いたことを完全に忘れていたので。)
自分自身のお店としては、今の函館の場所のお店ははじめてのお店で、実際とても大好きな物件なのですが(セルフビルドで内装を友人たちと作りましたがここは賃貸で借りています。)、やはり使っていく中で、不便に思うところも多々出てきて、いつか気に入った物件や場所が出てきたらその時は移転しようと心の中ではずっと思っていました。
実際、お店をはじめて数年後には、七飯町や大沼、北斗市の大野や市渡や文月、亀尾や東畑方面…etc、良さそうな物件あれば見に行ったりしていました。
でもやっぱり、今店がある西部地区エリアが好きだなと思って、西部地区で物件探しをしたりもしていました。
ほぼ決まりそうになったこともありました。
でも今の西部地区の物件も気に入っているだけに、本当に心から納得して、移りたいと思うところまでいけなければ、それは違うなと思って、選べず、月日を重ねてきました。
お客様にも今のお店は喜んでもらえているし、自分たちも気に入っているし、それでも抱えてる不便な点はクリアできることでもなく、そして去年、お店の10年を前にして、この先本当にどうするか考えなければと本気で悩んでいたところ、縁あって、そんなお話を長沼町でお店をしている方にする機会があり、「長沼は本当にいいところだからこっちも良かったら見にきてみたら?」と声をかけてもらいました。
自分の中でも函館市内か函館近郊という考えしか思いつかない思考になっていたので、ちょっと新鮮な考えだなと思って、実際に行ってみました。
長沼や由仁町は実際に移住先として考え行ってみると、本当に土地や景色が気持ちが良く、住み・仕事をしている方々も生き生きとしていて、ここに住み・仕事をするのもいいなと曇りなく思いました。
ご親切にも沢山の物件を案内してくれ、自分の理想の仕事・暮らしのあり方を詳しく聞いてくれ、その上で沢山のアドバイスをしてくれました。
そして、縁あってとある物件をご紹介いただきました。
そこは、とっても風景が美しく、流れる空気も心地よく、
ここで自分が仕事をし、生活する姿がふと浮かびました。
こういうことってあるんだなと今でも不思議な感覚です。
そこから流れるまま今に至ります。
これから、沢山のことを乗り越え、やっとその地に根をおろし、
仕事を再開させることができます。
まだまだやることだらけで、皆様に自信を持って、お店ができたら来て下さいと言えない状況ではあります。
でも、頭の奥に見える理想に向かい、一つずつ積み上げれば、その時には「是非遊びに来て下さい!」と言える状況になると心から信じて思っています。
SNS含め、日々状況はお伝えしていきたいと思っておりますので、
ご縁あれば、遠くない未来に、またお会いしましょう。
函館にもいつか、イベント出店などで戻って来れたら嬉しいなと密かに思ってはいます。
それまで見守っていていただけていたら嬉しいです。
これまで本当にありがとうございました。
そして、これからも宜しくお願い致します。
残り期間の営業も宜しくお願い致します。
<パザールバザール店主>