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ものがたり。

小学生くらいの頃、幾つかの夏に茂辺地の家に友達やいとこたちと泊まった。広くて古い家を自由に駆け回って遊んだ。海や川も近く、庭で遊ぶのも楽しかった。暗い煉瓦造りの蔵も子供心に怖いけど気になる魅力。
今は通る度に、建物のない更地を見て記憶を手繰る。
記憶の風景。
子供の自分。
あの家に住みながらお店ができたらとかつて思ってた。それはお店をする前の話。叶わぬ夢。今はなき家。
今の由仁の家の鍵は沢山の方々の、本当に沢山の方々の小さな小さな、でも着実に導かれたような縁が繋がって、手元にやってきた。
はじまりは何処だろう。
手繰るとその家を思い出す。
祖母が生まれたその家。
写真を見ると、由仁の家にどこか似ていて不思議な気持ちになる。
人生は大きな一つの物語。
どこかでどこかが繋がっている。
歳を重ねると、そんなことに気付いたり驚いたりが喜び。
今という時もどこかにきっと繋がっている。
#写真は茂辺地の家
#解体前に撮影
#今はなき
#記憶のトンネル
#由仁暮らし
#パザールバザール
#pazarbazar

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