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2020年11月の記事一覧

ファッションから縁遠い程『デザインのある服は似合わないから、シンプルな服なら失敗しないだろう』という人は多いでしょう。
その結果特徴のない普通の格好になってしまいます。
シンプルな着こなしが大人っぽいのではなく、そこには『質』と『形』へのこだわりを見極める知識と経験が必要です。

ファッションにおけるセンスとは美的感覚や感性と捉えるのか。
鑑定士が持つ鑑定眼は物の歴史や価値を知り評価する事ができる能力。
それは同じ専門家の多くの人が価値があると認める基準を判断する事。
お洒落な人が持つ審美眼も同様。
単に感覚的なものではなく知識と経験で積上げられた能力。

人は先が細く長い物を洗練されていると判断する。
反対に先が太く短い物を野暮ったいと判断する。
考えて導き出す事ではなく感覚的に印象を持つ。お洒落な人はこの判断を逆手にとって自らの意思で洗練された着こなし方を実践する。これは感覚ではなく経験と知識に裏付けられた論理的行動である。

人は出会った瞬間に相手の『外見』から推測される『中身』を推測する。実際とは違う中身で判断される事は外見に気を遣っていないと損をする。ただ、お洒落・ダサいというわけでなく相手に気を遣い清潔感を意識するだけで変化する。服装だけではなく表情が硬く愛相がない、背筋が悪いだけでも損をする。

闇雲に始めるよりも明確な目標を持つことが近道。
きっと知人からダサいと思われたくないという人が大半でしょう。
目指す所がお洒落の第一人者になりたい!ということでなければ実現可能。
センスのなかった自分もきっかけは『お洒落と思われたい』でした。
ファッションは今や再現性の高い分野。

戦略とは理想とする状態を定義し、現状とのギャップを埋める為の道筋を見つける事。
ファッションに言い換えると理想とする自分を想像し、現状とのギャップを埋める為の知識を身に着けることで上達する。
『キレイ目とカジュアルの定義』と『サイズ感の見極め方』これが分かれば意外と見えてくる。

スタイリングの意味は着用して着こなしている状態にする事。 コーディネートとは組み合わせて全体の調和を作るまで。 コーディネートした服をスタイリングで着こなす。 テクニックを使いこなれ感を出すイメージ。 『服に着られている』状態ではなく『服を着こなしている』状態にしましょう。

コーディネートの役割は衣装や装身具等で、色・形・材質をうまく組み合わせて全体の調和をはかること。
つまり『組み立てる』ではなく『全体の調和をはかる』が本質なのではないでしょうか。
苦手な人は印象を変える為のトップスを単品のデザインで選んでしまうことで自らハードルを上げている。

多くの人が言う『服を買ったけど合わせるものがない』は『トップスを買ったがどのボトムスを合わせて良いかわからない』ということではないでしょうか。
・トップスは印象を変化させる
・ボトムスは印象を調整する
トップスに目が行きがちだが、実はボトムスを先にキレイ目を意識するとうまくいく。

『ファッションがわからない人』が陥りがちなのがシンプルな服は何が良いかわからない、何かアクセントがあることで面白味がでる。と思うことです。
失敗する要因は服を単体のデザインで選ぶことで喧嘩をすることです。
人は『バランスの取れたシンプルにまとまっている状態』に好感を持つものです。

感覚的にファッションを始める人もいる。
今から始めるなら知識を学び論理的思考で組み立てる方が早い。
自分は感覚的に知覚、体験しながら時間をかけて逆説的に論理的思考に辿り着いた。
原理原則に従い、考え、行動する事はファッションに留まらずあらゆる面で自己成長に役立つ。

『センスがない』と言う大半の人は『先天的』な『センス』の事を指しているでしょう。
誰しも個性があり得意不得意があることは事実である。
物事の全ては最初から完璧にできる事はない。
試す前から諦める事は損失である。
『センス』とは後天的に勉強、経験する事で積上げる事は可能である。

ファッションにおける自身は時としてデメリットに変わる。
ファッションは自己表現であり自由である。『お洒落した方が良いことがあるよ』良かれと思って発した言葉でも相手が迷惑に感じることもある。
『教えてあげる』という考えは妄信。
相手の立場で本当に役に立つことを提供することが大切。

人は外見で判断する生物。 それ故に外見で人を偏見の目で見る事がある。 悪気はなくても日常的に起こること。 人を外見で判断し、ばかにするような事はあってはいけない。 外見はあくまでも第一印象を決めるもの。 それを理解することで本質を見る目を持つことは大切。 内面も合わせて人を見る。