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②DMCC2021 前編/楽曲偏愛編

Zepp Osaka Baysideには足を運んでいないものの、行った方の報告やタイムラインを眺めているだけで、さも行ったような気になるから面白い。思えば以前もこの感覚はあった。年間100本以上のライブをこなすバンドだ、行きたい気持ちはあれど全部は不可能。でもこうやって行った皆さんの言葉を介して疑似体験することができた。実際に観ていない分、想像力も大いにかき立てられる。

そもそも、

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ハリネズミズムとモルモットラボ、対になるアルバムがようやく出揃ったツアーとあって、昨年末のわるあがきとは、また違った期待をしていた。

【仙台】

2年前、強烈な対バンを目の当たりにしたのも仙台だった。私なりのDMCCを仙台から始めたのは、無意識でありつつ意識的であったかもしれない。


過度に期待をすれば、身勝手ながらも裏切られることだってある。私のとってのキュウソネコカミは、この需要と供給のバランスがどんぴしゃ。

セトリを並べてみても、仙台と金沢は他の会場と一線を置いている。初日、中日、千秋楽、なんて表現があるように、回を重ねると共に、よりその時々に合ったセットリストが構築されていくような気がした。つくづく、ライブは生き物だ。

【広島】

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※沈黙の臓器:ファントムヴァイブレーションの冒頭のkey音が出なかったあれです、ここで聞ける(聞こえない)とは、、

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広島は前代未聞の贅沢ダブルヘッダー。初めてのTEAM NACS、初めてのシュレディンガー、フジロック以来の沈黙の臓器、キャベツまじだよ、ここで初めてショルダーキーボードが友達仮で使われたことに衝撃を受ける。仙台ではいつも通りギリ昭和だったし、何が起こったのか一瞬把握できなかった。

レポはあまり得意ではないので、ここからは楽曲を愛でます。

【薄皮】

聴く前の印象と聴いた後の印象、さらにライブで聴いた印象がすべて同じという稀有な現象。

今回のツアーの肝でもあった薄皮。武器を奪われたとセイヤさんは豪語していたが、だからこそ、この表現が生きたと思う。ここでいう持続力を、そもそもキュウソは持ち合わせていたが、瞬発力に目を奪われ、薄っすら感じるに過ぎなかった。表面化と共に確信に至ったのが、この曲だった。愛おしさ、やさしさ、思いやり、彼らが一番得意とする音楽で丁寧に表現していた。

【囚】

初めて囚を聴いたときの印象、その後、ご本人達からも、この曲名が出たときの絶叫といったらなかった。私がエレファントカシマシに衝撃を受けたのは、初めて観たライブで聴いた、まさにこの曲。あの衝撃を求めたのか、ライブで聴きたいという気持ちがまっさきに浮かんだ。

あの黒いレスポールがかっこいいったらない。音からフォルムから何もかもが優勝。この時ばかりはオカザワさんに食らいついてしまう。

我々の想像を超えて楽しませてくれる可能性。何度も同じことを繰り返してしまうが、これに尽きる。そこに予定調和は存在しないし、存在しているのだとしたら、まんまと罠にはまっている。

それでは、満を持して中毒芸人を発動しよう。

【シュレディンガー】

第一印象は意外性から始まった。吉と出るか凶と出るかの大博打、今いえることは特大吉だったということ。ライブではどんな形になるのか、聴きたい気持ちと聴けない時間が、どんどん期待度を上げていく。

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初めてライブで聴くことができた日。喜びと同時に、これから変貌していくことも期待してた。これ以上、多くを語る必要もないだろう。こちらの期待通り、シュレディンガーの冒頭のピアノは、毎回変貌を遂げていく。

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聴きたい曲をライブで聴ける。これ以上に贅沢なことがあるかなんて、俺は知らない、見たこともない。ただあなたの顔が浮かんで消えるだろう…

このシュレディンガーに脳天直下をお見舞いされたのは、地元横浜公演。願ってもない幸運だ。

時間が経っても表現がおぼつかず、どうにも適切な言葉が見当たらない。文字通り、頭のてっぺんから突き刺さった和音が、あたかも体幹のように、私の中に一本軸ができた。極めつけはファイナルZepp Hanedaのアレンジだ。

あなたのアレンジをオレは何に例えよう?

ひとつのことに没頭し、これだけ惚れ込めるなんてつくづく幸せだし、こんなにも容赦なく楽しませてもらえるのも幸せ。好きで良かったと何度思ったか、もう数えるのは諦めよう。

【カワイイだけ/友達仮】

オリジナル音源が体に染みついていたおかげで、こんな嬉しい誤算が生じた。振り返ると、西宮や城音泉でも似たような現象が起こっていた。

旧曲を過去にしない。この最たる楽曲が、適当には生きていけない(2020ver.)/ハリネズミズム、シャチクズ(2020ver.)/モルモットラボ。今回のツアー最大の収穫だ。

【適当/シャチクズ2020】

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『演奏するまでが実験的で楽しい』
『緻密に作った分、曲が良い顔をしている』
ヨコタさんの言うてたこと、これやったんかな。

さて、いよいよまとまらなくなって参りました。超余談を残して最終章の後編へ突入しますが、果たして最後まで書き切れるんでしょうか、ね、、

【超余談】

しょーもな。まじしょーもな。おまえが言われたわけじゃないからな。正真正銘の錯覚。それでも声でそうになった。ひいいいいいいいいいいうれしいうれしいうれしいうれしい!!!!!!!

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#DMCC2021 超番外編
【おもいやりのの先に見えた景色】

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【参考資料】

▷▶▷ガストロンジャー

▷▶▷悲しみの果て

▷▶▷あなたのやさしさをオレは何に例えよう

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