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台湾にキャッシュレスは定着するか(6)シェアバイク

レンタル自転車

台北の街中では、シェアバイクのレンタル・ステーションをよく見かける。Ubikeのポートには、交通電子マネーの悠遊カードをタッチする読取機が設置されており、予め登録した悠遊カードをタッチすれば、取車・還車が完了すると書かれている。

バイクポート

東アジアの主要都市では、シェアバイクのサービスが拡がっている。ここでレンタルに必要なのは、利用する個人を特定する手段と、利用料金を支払う電子マネーなどの決済手段である。決済手段として選ばれるものには、都市の性格がよく反映される。

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悠遊カード

台北のUbikeのポートは、悠遊カードをタッチしてレンタル(取車)と返却(還車)が完了する。交通電子マネーが普及している都市においては、地下鉄・バスなどの公共交通機関と、シェアバイクを、いずれもタッチして利用できれば利便性は高い。

節能減炭

無記名方式の悠遊カードは主要駅で購入できるが、銀行キャッシュカードと一体の提携悠遊カードも発行されている。銀行提携悠遊カードとUbikeがキャンペーンを行ったという記事もあり、CO2削減という目標に向けて協調が図られている。

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数位金融

Ubikeに描かれた猫は、提携銀行のキャラクターであり、公式ページにキャラクター紹介がある。地球を持った姿が定番のようだが、別のバージョンでは、QRコードをかざしてポーズを決めている。

smile猫猫
(Flashによる紹介ページ)

赤嘟嘟、緑呼呼、紫垃垃、金澎澎、粉噜噜の5キャラから成る。ネクタイを締めてQRコードをかざしているのは緑呼呼らしい。地球を抱えているのは赤い首輪の赤嘟嘟であろう。

紫垃垃は、大学卒業後にデザイン会社に就職し、昨年は休暇をとって日本を自助旅行したとある。金澎澎は一族の投資顧問的な存在だ。粉噜噜はDIYで空間を装飾する特技を持つ。

QRコード vs. 電子マネー

台湾の銀行の一部はスマホ決済を早くから導入しており、QRコード決済や米国系のスマホ決済にも対応している。台湾の決済シーンで主流となるのは歴史のある交通電子マネーか、はたまたQRコード決済か。そのヒントは、街の風景に隠されているかもしれない。

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