お金を稼ぐのは悪いことなのか?

個人で稼ぐ力が問われる時代

現代は個人で稼ぐ力が問われる時代だ。

パートタイムやアルバイトなどの非正規雇用は賃金が安く、とはいえ正社員でも給料が上がらない。最低1日8時間を会社のために使い、家族や大切な人と過ごす時間を奪われてしまうのは幸せな生き方とは言えないでしょう。しかも、その8時間の中には満員電車に揺られる時間は含まれていないときたもんだ。そんな時代だからこそ、個で稼ぐ力が必要になってくる。会社員みたいに毎月決まったお給料をもらえない代わりに、稼ぐ力をつければその金額は天井知らずだ。ネットで仕事を完結させることができれば時間や場所に拘束されず柔軟なスタイルの働き方も可能になる。

私はもともとトレードで生計を立てようと思って前職を辞めたわけではないが、主婦の行の傍ら始めたトレードで、それなりに利益を上げることができるようになってきた。もちろんここに至るまでの道のりは平たんなものではなく、資金を溶かし続けて聖杯(絶対に負けない手法)探しに陥ったこともある。勉強と違って、正解のないトレードの世界で私がここまで来ることができたのは、どんな時でもトレードをすることを辞めることがなかったからだ。それでも、トレードでお金を稼ぐことに対する周りの人間の理解はなかなか得られない。

ここまで来るのにかかった年月は8年間。一般的に企業をして経営者が稼げるようになるまで2~3年くらいかかるらしいので、ずいぶん回り道をしたのかもしれない。でも、時間や場所に縛られることなく、定年退職という期限もなく、年金が払われるかどうかとい心配もない、現在の立場を手に入れられたのだから、悪くない人生かなと思う。これからどんなことがあるかわからないが、とにかく健康だけには気を付けていこうと思っている。

お金を稼ぐのは卑しいことじゃない!

中国や韓国と同じに、日本は儒教の影響を強く受けている。日本と言えば、仏教か神道と思われているかもしれないが、庶民の生活に深く根差しているのは儒教的な思考だ。そのためだろうか日本人の根っこの部分には「お金を稼いでいる奴はズルい奴だ!」という風潮がある。うまくいっているデイトレーダーがSNSで叩かれるのもしばしばだ。お金を稼ぐというのは金の亡者だ!みたいな風潮は昔からある。

これは、ほとんどの日本人が、現状に満足することができず、我慢をしながら働いているから子を起こる現象だろう。いいかえれば、嫌なことや辛いことを我慢してお金をもらっているのに、好きなことをしてお金を稼いでいる奴はズルい奴だ!という考え方だ。

終身雇用制度がもたらしが弊害

日本人の多くがこのように考えるのは、日本の終身雇用制度の弊害ともいえる。終身雇用というと定年まで少しずつ給料が上がっていき、長期間にわたって安定した収入が保証された夢のような制度のように考えられてきたが、とのつまりが、「定年まで雇ってやるから会社の言うことを何でも聞けよ!」「長時間労働でも我慢して働けよ!」「日本全国文句言わずに転勤しろよ!単身赴任も受け入れろよ!」と会社から言われているということなのだ。それを、お金をいただいているんだから会社様の言うことはたとえ理不尽なことであっても聞かなければならないと、みんな刷り込まれている。

今の日本のように、形骸化した終身雇用制度と同一労働同一賃金が守られていない状況下にあっては、閉塞感から逃れることはできないだろう。みんな非正規社員になったら生きていけないと思っているから、正社員という社畜に甘んじている。

もっと自由な働き方が実現していけば、日本人のマインドはポジティブになっていくだろう。同一労働同一賃金になれば、正社員と非正規の垣根は消滅する。結果として賃金は引き下げられるだろう。だって、正社員と非正規のどちらの賃金水準にアジャストしていくかと言えば、安い方に流れていくに決まっているからね。でもそれは仕方のないことだ。これまで正規がお金をもらいすぎていたのだから。本来同じ給料をもらって当然のところ、非正規を安く働かせることによって得られる利ザヤを正規に渡していただけなのだ。

賃金が下がったって、悪いことばかりじゃない。嫌なことをやっても好きなことをやっても同じ賃金だったら、ストレスフルな今の会社をとっとと辞めて、自分のやりたいこと、自分の好きなことを今すぐ始めればいいのだ。みんなが自分の好きなことや自分のやりたいことでお金を稼ぐことができるようになれば、先述のような金持ちたたきは少なくなるだろう。

もちろん、自分の好きなことややりたいことをやっていても、我慢しなければならないことはたくさんある。私が生業としているトレードだって、楽しいことばかりじゃない。むしろ我慢しなければならないことの方が多い。でも、好きなことだから、やりたいことだから、という理由で大抵の嫌なことは我慢できるものだ。金の為だけに、嫌なことを我慢しているのとはずいぶんと違う。

仕事っていうのは、嫌なことを我慢して、額に汗して働いてこそ、という考え方が日本では支配的だ。だから、我慢や忍耐や苦労やストレスを伴わずにお金を稼ぐのは悪だと思われている。多くの人たちは、「自分が我慢しているんだからお前も我慢して働け」と思っているのだ。でも、その考え方は根底から変えるべきだろう。「お金は卑しいものだから、お金を稼ぐ行為が楽しいことであってはいけない」こんな考え方は平成の時代においてきてしまおう。お金を稼ぐということは尊い行いだ。それが必ず苦痛を伴うものでなければいけないという道理はない。

稼ぐ方法はたくさんある

個の力で稼ぐ方法はいくらでもある。もちろんトレードに限った話ではない。私は今の状況になるまでに8年かかった。だが今持つノウハウがあれば、稼げるようになるまでの期間はもっと短くなるだろう。

もし、副業で毎年300万円稼げるのであれば、今の仕事を続けるだろうか?300万円は大きな金額ではないが、家族3人で生きていくくらいのことはできるだろう。副業で300万を稼ぎ、生活していくための費用に充て、主たる時間を使ってで自分の好きなことややりたいこともっと稼げばよい。好きなことだったら、とことん頑張れるだろう。最初は稼げなくてもいい、生活費は確保してあるのだから。

幸せの形は色々とある。お金があれば万事解決ではないこともわかっている。でも、現代は生きていくためにはお金が必要だ。「禍福は糾える縄の如し」というように、お金がりすぎても不幸になる、一方で、お金があるからこそ掴める幸せも確かにある。私はトレードで利益を上げることができるようになってから一度資金をリセットした。子供たちの学費に充てるためだ。それぞれが私立大学まで進学した時に使うための資金を信託銀行へ移し、現在は、1000万にも満たない金額で再スタートしている。1回のトレードで稼ぐことができる金額は小さくなったが、それでもコツコツと利益を積み上げていくのは楽しい。大きな家に住みたいとか、高級車に乗りたいとか、そんな欲はさらさらないので生活費を稼ぐことができれば十分だ。でも、子供たちが成人し、夢を実現したいとなったときに、起業資金を協力できるぐらいにはなりたいと思っている。自分の欲を満たす目ではなく、誰かの夢をかなえる手伝いをしたい。今の原動力はそんな気持ちだ。こんなモチベーションでやっていることが卑しい行為ということがあるだろうか?

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