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「リカーリングビジネスを考えろ」っ言われた人が読む本

こんにちは ゆうじろうです。
 〇今回紹介する本は
「リカーリング・シフト」青嶋 稔氏
です。

どんな人向けかといいますと
上司から
「リカーリングビジネス考えろ」「サブスクリプションモデル考えろ」「モノからコト売り考えろ」「サービスの新規事業考えろ」
って言われた方や
「リカーリングビジネスってなに」「サブスクリプションビジネスってどういうの」「モノからコトって言われても」という方に向けた内容になってます。

 ちなみに書籍の要約はしていないので、内容を詳しく知りたい方は自分で読んでみることをお勧めします。

とはいえ、どんなことが書いてあるの?買おうか悩んでて、という方にお役には立てるように頑張って書いていきます。 

 でそもそも、リカーリングとはどういう意味かということですが、

 「循環」「繰り返し」といった意味です。

 サブスクリプションは、
「予約購読」「定期購読」という意味なのでリカーリングのほうが広い意味を持ってますね 。

リカーリングビジネスの一つにサブスクリプションモデルがあるという感じです。

身近なビジネスモデルだとアマゾンプライムとかネットフリックスなんかは多くの方が利用しているので 分かり易いと思います。

毎月とか定期的に定額支払いをすることで、サービスを利用できるといったものです。
新聞もサブスクリプションモデルですね。
ただ時代に合わなくなってきているので、今はWEB版に市場は急速に入れ替わってます。

 「モノからコトへ」というのも簡単に説明しておくと
大量消費の時代ではなくなり、人の欲求も物欲よりも体験を欲する傾向が強くなってきているということです。
 ただ物の消費が減っているというかは、物の供給が過剰気味になっているのと
品質が安定してきてそこそこの物が安く手に入るようになってきた時代背景があると思います。
今でも良いもの独自性の高いものなどユニークは商品、物は相変わらず売れてます。

ただ物質的なものよりもSNS、ゲーム、Yutoutube など精神的、体験といったサービスの需要の方が圧倒的に市場が大きい時代になりました。

という時代背景を説明したうえでようやく本の説明に入れそうです。 
 そんなリカーリングビジネスの何を紹介しているかというと
〇リカーリングビジネスを進めるうえで立ちはだかる4つの壁について語られています。
4つとは 
①データ取得と知財の壁
②人材の壁
③ビジネスモデル構築の壁
④投資回収期間の壁
” 

 良くあるのは、こうすべきだと理想論だけで終わってしまう内容ですが
本書は、リカーリングビジネス実現のために多くの企業でぶつかるであろう課題を壁として表現し、
実例を挙げてその壁の乗り越え方を提案されています。
 すべて解決できるわけでは無いですがヒントにつながる内容がふんだんに散りばめられています。

またもう一点非常におすすめのポイントは、国内外の企業の事例を多く紹介されているところです。
やはり事例の記載があると実感やすいので理解は深まります。
 数えたところ13の企業事例が記載されてます。

私が信頼できる書籍の条件として、事例やデータがしっかり書かれているというのがあります。
本書も日本の書籍としてしっかり詰まってるという印象です。(これは私の偏見かもしれません…)

書かれている内容のレベルを把握するのに必要だと思うので一部引用して書かれている詳細さを説明しておきたい。

本書では4つの壁の一つとして
「データ取得と知財の壁」がある

この課題は私の仕事ともつながりが深く書かれていたので非常にわかりやすかったのだが
BtoBビジネスであれば、ユーザ情報を取得することはユーザにおいて抵抗感が強い。

どこまでの情報を外部に提供してもよいのだろうというのが不明確でし判断ができないから大きな課題だということだ。
なるほど私が提案しても上司から「ユーザからどうやってそんなデータ集めるんだ、できるわけない」とか
言われそうだなとその情景が浮かんできて納得できた。
 この課題に対する答えの一つとして「顧客のメリットを明確に提示する」というのがある

そんな課題に対して本書ではいくつか提案がなされていいるがコマツの実例が分かり易いのでその部分で説明しますね。
コマツは、皆さんご存じだと思うが建機機器大手で日本を代表するグローバル企業です。
(2020年度の売上は2兆680億円)

皆さんも建設現場でコマツの機械を見たことないですか?

見た事ない人も日本の建造物、橋などにかかわるインフラには不可欠な企業なので間接的にお世話になってはずです。

 そんなコマツさんは「コムトラック」っていうIOTを使った稼働管理システムをもっており、この機能を販売する建機車両に標準装備しています。
どんなことができるかというと建機車両の稼働状況を常時把握することです。
そこから「ビジネスの見える化」が出来るようになったわけです。

 様々な利点がありますがその一つ保守サービスを飛躍的に向上させることができ、
ライフサイクルコストを最小化させることのできる
「B-コネクトワランティ」という有償の保守契約のメリットを
・定期的な保守による機械性能の維持
・稼働率向上
・中古車の高価買取

などトータルコスト削減という顧客メリットを分かり易く説明することで契約率を高めているそうです。

結果も数値で記載されており、保守サービス未契約の顧客に比べ、契約済みの顧客のリピート率は21%高いそうです。
これぐらいの詳細さで記載されてます。

その他事例も日立製作所、コニカミノルタ、シーメンス、などなどグローバルに企業の事例が紹介されています。

 ということで本書の紹介でした。
 気になった方は手に取ってみてはどうでしょうか。  

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