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その場における、「場づくりデザイン」に命かけてる。

これはワークショップデザイン Advent Calendar 2019の6日めの記事を10日経ってから公開できました。ですが、今回はワークショップも含めたいろんな「その場」のお話です。
https://adventar.org/calendars/4030

はじめに/自己紹介

アドベントカレンダー経由でいらっしゃっている方もいると思いますのでまずは自己紹介。わたしは、普段デジタルマーケティングの会社でUXデザイナー/IAとして仕事に従事しております。肩書きはUXデザイナー/IAですが、個人ではグラフィックレコーディング/ファシリテーショングラフィックをやらせていただいていたり、会社のプロジェクトでもUX研修といった内容でワークショップのファシリテーターをすることもあるし、Web構築のプロジェクトでPMをやらせていただいてたり、大規模プロジェクトではディレクターとして参画することもある。そもそもキャリアのはじめは営業からスタートしていて、その場その場で担当する内容が異なった形で「その場」に参加することがあります。

「その場」とは「社内ミーティング」も「客先でのお打ち合わせ」も「ワークショップ」もなんでも。「その場」とは「自分と相手が存在している実際の空間」であり、必ずその間の時間は送受信の関係が生まれます。今回はそんな場の『場づくりデザイン』で意識していることを整理できたらいいなって思いました。

わたしが『場づくりデザイン』で特に意識していることはこの2つです。

1.見えない壁を取っ払う
2.没入できる空間を作る

それぞれどういうことか掘り下げますね。

1)見えない壁を取っ払う

「その場」とは「自分と相手が存在している実際の空間」と冒頭に話をしましたが、自分と相手は大抵異なる関係が多いです。上司と部下、自部門と他部門、御社と弊社、先生と生徒しかり...イメージとして対面して向き合っている感じ。特にはじめましての場であればあるほど見えない壁があると思うし、「こいつは何者だ?!」感もあると思います。そしてそれは緊張を招くし、目線が怖く感じるし、話そうとしていたことが急に飛んでしまったり、まぁまぁの悪循環で。言いたいことも言えないこんな世の中じゃPOISON状態になります(言いたいだけです)。

そんな時、わたしが意識するのは「笑い」です。その1時間、2時間、3時間、30分でも必ず相手を笑顔にする。それを本当に心がけてます。

それは私自身が「笑いのある空間」が好きだから意識しているところもあります。
笑いがある空間って「その場が和らぐ」感じしません?
すると拙い言葉でも相手に届きやすくなるし、鋭い言葉はより胸に刺さる。
笑いにはそんな効果があると思っています。自ら見えてしまっている壁を「笑い」という武器で壊して、取っ払うのです。

その人のキャラクターに左右されるところもあるとは思いますが、自分と相手が一緒になって笑いあえる空間は「その場」にいることが窮屈ではなく楽しいに変換することもあるので良いと思いますよ。ほんとに。

2)没入できる空間を作る。

壁を取っ払ったら、次は中身のことになります。「議題」とか「アジェンダ」とか「タイムスケジュール」とか。そういうやつですね。

毎回毎回のその場は必ずやる内容があります。その一回、一瞬を逃したらもったいないと私は思ってしまうのでそのやる内容に没入できるよう、こんなことに注意を払います。

・ストーリー
・資料やスライドの体裁
・空調や音響(ワークショップのとき)
・程よいおしゃべり

・ストーリー
1)その場の時間配分でどこにどんなことをはなしておきたいのか
2)資料全体の構成と見せ方(後述します)
3)そのストーリーの後の読後感、ゴールとネクストステップの明確化
4)場合によりアクションの宣言を行い、能動的なマインドチェンジを行う
5)そもそも、なんのために集まるのか、何をしたいのかといった前提の共有

・資料やスライドの体裁
1)1スライド1メッセージ(超基本!)
2)読み手にとって違和感を感じさせない日本語構成
3)無駄に難しい言葉を使わない(カタカナ語あんま好きじゃない)
4)時と場合により手描きのスライドを差し込み「親しみやすさ」の演出
5)それに相反する「論理的な展開」
6)最低限のデザイン4原則の徹底(「近接」「整列」「強弱」「反復」)

・空調や音響(ワークショップのとき)
1)ワークする時間の無意識のスイッチを押す
2)五感で違和感を感じさせない工夫をする
3)音楽はインスト系で固定する
※私はtoe/fox capture plan/toconoma/rega/adam atが好きです。

・程よいおしゃべり
1)参加者側や受け手側が自由に喋れる余白を持たせる。
2)話が盛り上がったら当初の時間配分を調整して徹底的に話し合わせる。
3)ある種の発散を行い、ファシリがうまく時間内に収束させる。

おわりに

こんなところです。ワークショップデザインと言っても、そこに「人」と「話し合う議題」がある場があれば、うまく回るというか、当初の目的をきちんと達成するためにはある種の法則があるよなあああって思って、とりあえず書いてみたらこんなんになりました。普段全然考えてなかったのでこうして文字情報にしてみると自分でもこんなこと考えていたのか...とびっくり。駄文を読んでいただきありがとうございました。誰かの一助になれば幸いです。

おしまい。

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