はむちゃん

駄文です。暇つぶしに。

はむちゃん

駄文です。暇つぶしに。

最近の記事

ベラミ

意味がわからないまま何年も 頭にこびりついてる言葉がある。 それは(ベラミ)。 20年以上前に阿佐ヶ谷スターロードの先にあった全くもって得体の知れない店の名前である。 屋根看板にある店名、ベラミの(ベ)の濁点がハートマーク2個で 入り口に窓などなく中が どうなっているのか全く想像がつかない。 気にはなるがとても1人で そのドアを開ける勇気などなかった。 しかしある時酔っ払って私を含めた3名でそのドアを開ける日が来た。  私と話したことある方はわかると思うのだが私の脳みそはだ

    • 妖怪で繋がる夏・ここ1週間の事

      六本木ヒルズの52階, 東京シティービューから見渡せる 東京の街は圧巻だった。 高いところが苦手なので 今までの借家暮らしも2階より上の階には 住んだことがなく今も借家の一階で暮らしてる。 何故そんな私がわざわざ52階まで 登ったのかと言うと水木しげるの展示を見に行った。 水木しげるの妖怪百鬼夜行展。 9/4まで開催中である。 もちろん水木しげるの妖怪達の世界も とても魅力的で引き込まれたが ロケーションにビックリしてしまった。 真っ先に東京タワー! いくつもの連なる高層ビ

      • すいみん

        不眠だ。 若い頃は寝るのはもったいないと思っていた。 読みたい本も沢山あるしみたい映画もある、行きたい場所もある。あれもこれも。 寝てる暇なんてない!いらない。 いつもコピーロボットが欲しいと思っていた。 思えば子供の頃から寝るのが下手で寝ても起きちゃうし起きたら朝まで寝れないこともしばしばあった。 しかし21時にはテレビは禁止。 寝る時間とされていたが 私はいつも2.3時間もすれば目が覚めてモジモジしてきた。 目が覚めて家族が寝静まってるのを確認して片耳だけの長いイアフ

        • 夏休みの思い出

          甲子園見ながら母親ともやしの髭根を取って 折り込みチラシの上に並べられた うううぅ〜というサイレンは急かされているような気がして 少し嫌だった。 小学校の夏休みのプール。 全然泳げなかった私は、毎日通って泳げるようになった。 それが楽しくていつも帰りはお腹が空いてでも泳ぎ疲れた肉体疲労がすごく 眠いけど 耳の奥に入った水が取れなくて煩わしく耳を垂直に横になりながら 畳の縫い目に指を入れてその指の匂いを嗅ぐ午後 これらは、子供の頃の断片的な夏の記憶。 2010年8月 秋田に

          手紙

          小学校4年生の時、同じバトミントンクラブの二つ上の女の子のことが好きだった。 卒業して会えなくなるのがとても悲しくて思い切って手紙を書いた。 手紙の返事が来てとても嬉しかった。 今考えてみれば、勉強で忙しい私立中学生になりたての女子が たかが同じクラブで週に一度一緒に運動していただけの小学生女子にいちいち 手紙の返事を書いていたなんて思うと本当に優しい人だと思う。 返事が嬉しくてまたすぐ手紙を書いた。 内容は忘れたが、とにかく彼女に色んな事を聞いて欲しかった。 毎日ポスト

          あまいもの

          とにかく酒飲みだから甘いものには興味を示してこなかった。 とりわけ若い時の私は「舐められたくない」の一心だったので あまいもんなんて女子供が喰うもんじゃ!と時代遅れの堅物ジジイみたいに 頑固だったので、そういうタイミングにもで食わしてこなかった。 未だにアフタヌーンティもしたことないし、 虎屋のラウンジにも行ったことがない。 20代はパチンコで得たプラスチックのケースを現金にかえ 立ち飲み屋で固い甲類焼酎を煽り、隣に居るおじさんの その角度、どこかで見かけたことあるなぁ…

          あまいもの

          そうめん

          一度あげてしまった生活水準はなかなか自分では下げれないという話をよく聞くし、 私にもそういうものがある。 お金をかけなくても自分が 満足できる選択をして生活してきたと思っているつもりではあるが、 年齢とともに経験値が増えれば、 それはちょっと……という事が多々出てくる。 お金に余裕のある家庭で育ったわけじゃないので(高額なもの)を買う事が悪い事のように思える時期もあったが、 高校生になってアルバイトして自分で稼いだお金で何を買っても文句を言われたくない。と思いつつも常に自分

          自転車、自動車

          京浜急行沿いで生まれ育ったので 実家に住んでいる頃は どうしてもどこに行くにも 京急蒲田を経由しないとどこにも出れなかった。 京急線は乗り慣れてないと難しい電車である。 急いで飛び乗って、 はっと気がついたら羽田空港まで 連れてかれちゃうし、 逆に印西牧の原までもいける。 移動手段としての電車が苦手だった。 学生時代、もっぱら移動は自転車。 自転車には名前をつけて乗っていた。 鞠生ってよんでいたが なぜその名前にしたかは忘れてしまった。 とにかく難しい漢字の名前をつけたかっ

          自転車、自動車

          シルエット

          堅気の仕事(ここでいう堅気は9時17時で会社勤めではないという意味)を していないので面接ということをされる事もそうそうなく 「特技はなんですか?」と聞かれる事もない。 そもそも今どき面談でそんなことを聞かれるのかも不明ではあるが…。 でも私には一つだけ「特技」といえることがある。 それは「シルエット認証」だ。 私は人間の形でその人を認識しているので一度か二度、 もしくは意識的にシルエット確認した人のことを記憶している。 人と一緒にいると知り合いをすぐ見つけて挨拶するので

          シルエット

          白山

          降りたことのない駅だから逆走してしまった。 地図の読めない人間はこれだから呆れる。 勝手に「そう読んで」確認もせず自分の嗅覚だけを頼りに歩いてしまう。 大体間違っている。 「●●はこっちであってますか?」と聞ければいいが このご時世、しかもスマホを持ち歩いてる時点で 各々情報を探れるから 道ゆく他人に訊ねる必要がなくなってしまった。 この日も逆走していた。 通った道をまた戻りながら歩いている自分に 嫌気が差すのはとうに慣れているので 楽しむことにしている。 墓石屋の前にある