見出し画像

アナスタシアのHome Land【食べていくために働かなくてはいけない。という思い込みは本当なのか!?】

アナスタシア 響きわたるシベリア杉 シリーズ1
§ 彼女は人間?それとも野生動物? P63

 「やかんも斧もない。ウラジーミル、火はおこさないほうがいいの」


アナスタシア 響きわたるシベリア杉 シリーズ1
§ 彼らは何者? P66~71

 アナスタシアは森の中にたったひとりで住んでいた。住居はもたず、ほとんど衣服を身につけず、食糧を貯蔵しない。森の中の暮らしを何千年ものあいだ受け継ぎながら、われわれとは根本的に異なる文明の担い手として生きてきた人々がいて、彼女はその子孫だった。

…アナスタシアをものにしようとした私が、すさまじい恐怖感に襲われ意識を失ったという一見、不可思議な現象も、ごく当然のことらしい。人はよく、猫や犬、像、虎、鷲などを飼いならすが、ここではあらゆるものがアナスタシアに飼いならされていて、彼女の身に悪いことが起こることを決して許さないのだ。

…「世界ははじめから、人間が何を食べようか、どこでそれを得ようかなどとということに、思考のエネルギーを費やす必要がないように創られているの。

 すべてのものが人間の必要に応じて熟すようになっているから、人は呼吸するように食べて、栄養など気にせず、もっと大切なことに意識を集中していればいい。

 創造主は、人間以外のものに食べ物の準備を任せた―。人間が人間としての目的を果たせるように」

 「文明社会の何億人という人が、食べるために毎日仕事に出かけていくけれど、本当はそんな必要はないと言っているのかい?」

 「彼ら選んだ生き方が、彼らを仕事に行かせる」

 「彼らだけではないよ。農民の生活は都会人とちがうけれど、彼らも朝から晩まで家族を養うために働いている」

…アナスタシアは右手をあげ、指をぱちんと鳴らした。数分後、一匹のふわふわした綿毛のアカリスが、草の上に座っているアナスタシアの隣にひょっこり現れた。

 その小さな動物は、後ろ足で立って両前足で杉の球果を捧げもっている。アナスタシアは気にとめる様子もなく、会話を続けながらもう一度指を鳴らした。

 するとその小動物は、せわしなく球果の殻をはがしはじめ、そこから杉の実を取りだしては草の上においている。アナスタシアが三度目に指を鳴らすと、リスはひとつの実を取ってその皮をむき、それをくわえたまますばやく彼女の手のひらに跳びのった。

 アナスタシアはリスの顔を自分の口に近づける。

 リスは杉の実の種を自分の口から彼女の口へと運び、手のひらから地上におりて再び次の実を取って、その皮をむきはじめた。

 見れば後ろ足で立って前両足で杉の球果を抱えたリスがたくさん集まっていて、その数はみるみる増えてきた。

 アナスタシアは私が座っているところから一メートルほどの場所の草をピシャリとたたいた。するとそこにいたすべてのリスたちが球果をはがして、アナスタシアが示した場所に杉の実をおきはじめた。ひとつの球果を終えると、それぞれ次の球果へと移って作業している。数分後には、杉の実が私の目の前にこんもりと積みあげられていた。

 「創造主の計画を人間が変えようと決めたのなら、それは誰の責任?良くなったのか悪くなったのか、自分でよく考えて、ウラジーミル」

 これが人間の食物の問題に関してのアナスタシアと私の会話だった。

 アナスタシアの立場はシンプルだ。初めから豊かに与えられているものについてあれこれ考えて時間を無駄にするのは罪であり、人間がつくった人工的な世界での暮らしは、問題ばかり生み出していると言う。

 事実、タイガに住む世捨て人アナスタシアは、食べ物のことは考えず、身体的にも知的にも、そのためにエネルギーを使うことはない。それでいて、自分の体組織にとって理想的なバランスの最高品質の栄養をとっているのだ。

 文明社会に生きるわれわれは、つねに食べ物の心配をしなければいけないうえ、食べ物を得るために朝から晩まで働かなければならず、そうしてやっと得られる食べ物も、質はかなり怪しげだ。

 われわれはこの世界に親しみ、進んだ社会だと考えているが、現代文明は、自然と調和して生きるという、もうひとつの生き方を忘れていなかったか。

 もし人間が何千年にもわたる文明の発展において、人工的な世界の構築ではなく自然との調和をめざしていたら、人間はどれだけの高みまで到達できただろうか。

 …ここタイガの森に生きる人々は、何世代にもわたって自然と調和していきており、動物との関わり方はわれわれとはまったく異なっている。さらに、彼らの体組織はわれわれとは違った特性をもっているようだ。

 私はアナスタシアにたずねた。

 「私が上着を着ているというのに、きみはそのかっこうでどうして寒くないの?」

 「服というシェルターの中で寒さや熱を遮断すると、人の体はしだいに環境の変化に適応する能力を失っていく。私は本来の人間の特性を失っていないから、とくに服を着る必要がないの」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この資本主義社会の食べていくために働かなくてはいけない。という前提に無理がありますよね…

間違いなく誰もが、できれば働きたくないと心の底で感じているのは、人間は食べていくために仕事をするのではなく、やるべきことが別にあるからなのでしょう…

そんな本来の健全な人間の生き方を目指してまいりましょう!

大自然の生命たちがしているように、さらに彼らには無い人間だけにもたらされた特別な能力を最大限に発揮したサポート

私が1haを手にすることができるまでは、
すでに1haを手にされ祖国(Home Land)のアイディアを現実に創造したいと思われる方のお手伝いを、まずはさせて頂こうと思い至り、
早速ご依頼を頂くこととなり活動がスタートしております☆彡

もしご要望ございましたら、お気軽にお声掛けください!m(__)m
現在のところは私の持ち出しが無いよう掛かった実費だけ頂ければ結構です

応援いただきましたサポートは、 アナスタシア第4巻『共同の創造』の「祖国(Home Land)」を現実に創造するための費用として活用させて頂きます。 「祖国(Home Land)」が創造されるまでの活動のご報告も致しますので、ご参考にして頂けましたら幸いです!<(_ _)>