起立性低血圧
車椅子に乗せてもらえるようになった頃、リハビリが本格的に始まった。
その初日、理学療法士さんに「ちょっと立ってみますか?」と言われた。
「いやいや、無理やし。」と思いながら話を聞くと、どうやら寝転んだ状態からグィーンと台が直立になり立っている状態にしてくれるマシーンがあるらしい。
ほー、久しぶりに立ってみたい、、、。
というわけで、台に移してもらう。
寝転びながら身体を機械にホールド。
「しばらく立ってないと、立った時血圧が下がって気絶してしまうんで、チカチカしてきたら言ってくださいね〜。」との事。
「そんな事なるぅ?」と思いながら、台をウィーン。
「おー、視点が高い。こんなに違うものか。」と思っていると目の前がチカチカ。
「すいません、チカチカしてきました、、、。」と伝えると、ウィーンと台が下げられた。
立つことすらままならぬのかと、ショックを受けた。
「練習していったら慣れてきますよ〜。」と軽やかに言われ、その言葉にすがることにする。
身体の機能が使っていないとこんなに衰えるものかと驚いた。反面、身体はこんなにも環境に適応していくのかとも驚いた。
また立ちてぇなぁ。と思いながら、その日のリハビリは終了した。
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