見出し画像

若さとは違和感への気づきである

「若さとは違和感への気づきである」
というのは、誰が言った言葉だっただろうか

どこかで読んだ気もするし
あるいは誰かが口にしたものを聞いたのかもしれない

いずれにせよ
僕はその言葉をノートに書き留めていた

・なんでこんな自明のことを誰も指摘しないのだろう?
・なんでこんな無駄が放置されているのだろう
・なんであからさまな不平等が存在するのだろう

若さは常に違和感への感度が高い
時に憤りと共に違和感を直視する
それは、現状をただ受け入れるのではなく、それを変えるべきであるという怒りである

対して老いとは違和感への気づきを失っていくということである

・言っても仕方がないじゃないか
・そういう構造になっているからだ
・差別される側にも原因があるんだから仕方がない

Status Quoをそのまま受け入れて、若さを未熟と決めつける
諦念を成熟と書き換えてペンを置く

言うまでもないが
ここでの若さとは暦年齢のことではなく
精神的な若さのことである

それは感度であり、柔軟性であり、しなやかさである
同時に危うさのことでもある

大勢に迎合しない
しきたりを受け入れない
自覚的あるいは無自覚的に、共同体における異邦人であり異物であり続ける

生きた時間はそれだけで精神の若さを削り取る波濤である
飽かずに寄せる波がやがては岸壁を削り取るように
放っておけば、人は肉体と共に精神も老いていく
それを自覚せねばならぬ

時間に抗って己の精神を若くしなやかに保つ
つまりは己の精神を危ういままに保たなければならない

「若さとは違和感への気づきである」
この字面を直視して深く噛み締めて生きる

起業家の人生もまたそういうものであり
それを失う時は退場する時だと自らの内に定めねばならぬ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?