JOC経理部長死亡事故に関する山下会長見解記事へのコメントについて思うこと

まず、現時点で警察は「自殺」と断定はしていません。

そして自殺の意図がなくても電車に接触してしまい怪我や死亡に至る人は一定数存在します。

<引用>平成30年の人身障害事故は389件で前年比2.1%増,死者数は176人で前年比5.4%減,このうちホームから転落して又はホーム上で,列車と接触して死傷する事故(ホーム事故)は,30年は191件で前年比13件(7.3%)増であり,ホーム事故による死者数は36人で前年比6人(20.0%)増であった(第1-46図)。なお,ホーム事故は,酔客による事故件数が53.4%を占めている。https://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/r01kou_haku/zenbun/genkyo/h1/h1b2s1.html


コメントを付けている多くの無関係な方々より遺族と近い立場でやり取りをした会長のほうが今回の件についての知識量は多いことは自明なのですが、それでもなぜ彼らは自分たちの見解=自殺が正しいのだと、新聞記事の内容まで無意識にすり替えて(「警察は自殺と断定したってあった」)、声高に主張するのでしょう?

それは「自殺であってほしい」「JOCは悪の組織であってほしい」、という気持ちがあるからです。新型コロナ騒動然り、こういう大衆感情は常にマスコミに利用されてきました。自分自身が「こうあってほしい」と思う感情、それは事実を把握するとき大きな「壁」となり、事実が歪められ、本来「正」でであった物事が「社会の空気」により「悪」とすり替えられる結果につながります。数年前の「子宮頸がんワクチン」に関するマスコミ報道の結果がいま出てきたように、その「正」が受け入れられなかった歪みによる被害は最終的に私たち大衆が被るのです。どうかそこをよく理解して、自分の「そうあってほしい」気持ちをくすぐってくれる気持ちの良い記事を見てもすぐ受け入れず、一つ一つの単語や数値によく注目し、記事を書いた側の主観に引き摺られず、自分自身で統計情報などを調べ、他社の記事とも比較し、その上で物事を判断して発言するようにしてください。

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