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ブログ 怠惰なひな菊

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漫画家・萩原玲二の怠惰なブログ
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幕末諸々備忘録 その六の二 『宮古湾海戦・回天丸(SMS Danzig 1851)』

「幕末諸々備忘録」として、旧住所ブログからいくつかエントリをサルベージしておきたくなり、その六の二。 (2019/5/22) (函館市中央図書館デジタル資料館・徳川方軍艦回天丸ノ残骸) 宮古湾海戦といえば、「甲鉄VS.回天」である。 もちろん、単艦殴り込んだ回天に対し、官軍側は東郷平八郎の乗艦していた春日丸とか艦隊を組んでたわけだが、やはり「甲鉄VS.回天」である。 で、甲鉄については東と改称して明治期まで残存していたから、写真も残っているし、日本に売却される前のア

幕末諸々備忘録 その六の一 『宮古湾海戦・甲鉄(CSS Stonewall)』

「幕末諸々備忘録」として、旧住所ブログからいくつかエントリをサルベージしておきたくなり、その六の一。 (2019/4/13) 宮古湾海戦は、司馬遼先生の『燃えよ剣』にも当然出てきて、その描写は『回天艦長甲賀源吾伝 附・函館戦記』をかなりそのまんま引用しているのだなと、国立国会図書館デジタルコレクションからDLしたのを超ざっくり読んでいて思った。 決定的な違いは、『回天艦長甲賀源吾伝』には蝦夷共和国陸軍奉行並の土方歳三が、この海戦でなんらかの役割をはたしたという記述が全然

幕末諸々備忘録 その五 『端軸要塞砲』

「幕末諸々備忘録」として、旧住所ブログからいくつかエントリをサルベージしておきたくなり、その五。 (2015/12/1) 「なんか気になるな?」―――というものごとに対して、絶対に必要な知識であれば、七転八倒して調査せねばならないわけである。 が、そこまではいかなくて、なんとなくおおまかにはわかってはいるので、とりあえず今は棚上げでいいのでは?というものごとの知識については、まったくもって隔靴掻痒なわけであり、ようするに「なんか気になる」。 最近の自分のそれは、「前装

幕末諸々備忘録 その四 『Enfield Rifle Musket』

「幕末諸々備忘録」として、旧住所ブログからいくつかエントリをサルベージしておきたくなり、その四。 (2015/7/25) Rapid Shooting with Parker Hale P53 Enfield Rifle Musket - YouTube Loading and Firing the Parker Hale P53 Enfield Rifle Musket - YouTube 銃の画像資料として動画(高解像度推奨!)が最高なのは、↑ のようなフッテージ

幕末諸々備忘録 その三 『北越戦争』

「幕末諸々備忘録」として、旧住所ブログからいくつかエントリをサルベージしておきたくなり、その三。 (2019/7/19) 北越戦争というと河井継之助で、実際河井継之助なのだが、継之助ばっかだとどうもなあというのがある。 これまた司馬遼先生のお手柄というか、『峠』の影響が絶大なのだ。 で、ミリとしての関心事は当然ガトリング砲ということになり、はたして本当に使用されたのかどうかなのである。 河井継之助の史料は明治期に最初に出た『河井継之助伝』というのが1次史料に近いという

幕末諸々備忘録 その二 『上野戦争』

「幕末諸々備忘録」として、旧住所ブログからいくつかエントリをサルベージしておきたくなり、その二。 (2018/6/13) 幕末もののよさは、当事者の直話が残っている云々‥‥‥と何度もいってしまうが、上野戦争については、上野の西郷どんの銅像をこしらえた高村光雲の思い出話が面白い ↓ 高村光雲 幕末維新懐古談 上野戦争当時のことなど(青空文庫) 「師匠、どうも、飛んでもない世の中になって来ましたぜ。明日上野に戦争があるそうですよ。いくさが始まるんだそうで」 「何んだって

宮古湾海戦、始末

幸運にも「漫画」という商売は今般のコロナ禍の影響を比較的回避出来ているのでは?と感じられるのだが、それはもっぱらデジタル作業、クラウド入稿している漫画家の話で、やはり編集部やアナログにこだわる漫画家にとってははなはだ難儀な事態なようである。 編集部がテレワークに移行しても、アナログ漫画家との打ち合わせ、原稿受け渡し等は、アナログ漫画家先生の年齢が高目な向きが多いから、大変そうなのだ。 ‥‥‥ と、ひとしきり世界情勢を語りつつの、前住所ブログでもぶつぶつエントリ ↑ した