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ブログ 怠惰なひな菊

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漫画家・萩原玲二の怠惰なブログ
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2020年1月の記事一覧

ドン・キホーテを殺した男@TOHOシネマズ 流山おおたかの森

鑑賞しての知見は、概念として「ドン・キホーテ=全中男」という確信であった。 一部のツイッター地方でしか共有できない概念とはいえ、なるほどそう解釈すれば、ラ・マンチャの男の悲喜劇性に大きく首肯でき、合点がいくというものである。 風車に突撃することと、全裸で絶叫することは、まさしく「同義」なのだ。 (よって、某忍者先生はドン・キホーテを漫画化すべきなのでは……) それはともかくギリアム先生の『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』〔2018〕は、予想通りの『8 1/2』〔1

Strv 74

最近ツイッターで、映画から抜粋された短い動画ツイートをよくファボっていて、それは「ああ、このシーンたまに観たくなるのだよなあ」な、『エル・スール』〔1983〕の窓越しの父娘や『世にも怪奇な物語』〔1967〕のフェリーニ編のラストとか、なのである。 その中にベルイマンの『沈黙』〔1963〕の例の自慰シーンがあって、四半世紀前にレンタルビデオで観て以来だが、劇中、深夜の街角に戦車が、なにやら象徴的な案配で忽然と現れるシーンを思い出し、そういえばあの戦車はなんて戦車だったんだべか

パラサイト@TOHOシネマズ 流山おおたかの森

「ブラックコメディ!」と、確信してこしらえられているのであれば「でかした!」以外の言葉はないのだった。 が、薬味としてこれみよがしにデコレートされてる階級や貧富の問題についての、監督の真剣さの按配というのはちょっと気になるところではある。 映画祭向けのアクセサリーなのだと皮肉なウインクが覗き見れたら、自分はサムアップするわけだが。 「くさい」というプロットの仕掛けは、韓国社会の通念としてどれだけ侮蔑の意味があるかがよくわからんので、仮に日本と同等だとしたら、「くっせ!」

Listen to This, Eddie

↑ 77年USツアー、シカゴ公演(1977/4/10)でのペイジの有名な「storm trooper」の衣装。 2020年にあっては炎上必至!といえるが、この撮影の瞬間はWネックの6弦側を弾いているところから「シック・アゲイン」演奏中だと推測できる。 なぜなら、このコスチュームはステージ序盤でわりとすぐ替えてしまったようなので‥‥‥ 参考 ↓ Led Zeppelin - Live in Chicago 1977 (Rare Film Series) - YouT

Fury ~ M4A3E8 シャーマン イージーエイト

前住所ブログのアクセス解析を見ていて、わりと頻繁にPVされてるエントリがあり(画像検索とかでかしら?)、そのいくつかをこっちにサルべージしてみようとさっき思ったのだった。 で、そのひとつが「戦車馬鹿映画」であるところの『フューリー』〔2014〕についてのエントリで×2――― ↓ ‥‥‥‥‥‥ ティーガー戦車が動く&戦う!映画『フューリー』メイキング映像 - YouTube 「アーマーモデリング」(2014年4月号)をИС-7の作例目当てに覗くと、『フューリー』〔201

Machine Gun

そういえば今年はジミヘン没半世紀なのである。 ちょっと前に出た『バンド・オブ・ジプシーズ:コンプリート・フィルモア・イースト』は、そういう意味でも超重要アイテムであるからお布施やむなしといえるが、どうやら完全収録ではないようである。 1969/12/31ソワレの5曲ほど、「ステッピング・ストーン」「バーニング・デザイア」「パワー・オブ・ソウル」「ヴードゥー・チャイルド」「紫のけむり」のマルチトラックが残されていない?感じなのだ。 あと、モノクロVTR収録されたのは、19

KNGSNNN2020

AKOM KTYR ぺこり。 子年ということで、WWⅡドイツの試作超重戦車マウスを!↓ 拙作「街道上のムィシュ」からの抜粋であります(宣伝)。 昨年ギリ平成内リリースの単行本『タンク・バトルズ 鉄獅子の詩』に収録されておるのであります。 ムィシュとはロシア語で「ねずみ」の意なのです。 ‥‥‥ さて、ローリング20年代の今年からは、こちらの「note」でぶつぶつブログ的な独り言をしたためたいと‥‥‥ 過去作の課金コンテンツをそのうちあげてみようかなと思っていますが、