技術評論社『ソフトウェアデザイン 2020年12月号』に寄稿しました

11月18日 技術評論社より『ソフトウェアデザイン 2020年12月号』が発売されました。筆者は、【第1特集】Dockerアプリケーション開発実践ガイドに寄稿しています。具体的には、コンテナアプリケーションの設計セオリーについて書かせていただきました。

昨年、『みんなのPHP 現場で役立つ最新ノウハウ!』にて「PHPにおけるユニットテスト」について寄稿しておりましたが、今年もありがたいことにお声をかけていただいて執筆に至りました。

寄稿内容

本番運用を考えた際にコンテナアプリケーションがどのような設計が必要になるかについて解説しています。皆さんおなじみのBeyond the Twelve Factor Appなどの"標準的な"ガイドラインなども引き合いに出しつつ、実際に2年強運用構築を続けてきた開発現場での事例込みで紹介しています。

ソフトウェアの設計行為はセミラティス構造的に重なり合っていて、ドメインを起点としたソフトウェアの事業概念を地続きにコードに反映する事業表現の設計もあれば、ソフトウェアとして顧客に安定して提供し続けるための運用設計もあると思っています。今回は運用を起点とした設計観点をあげていますが、その中で「単一関心の原則」(SRPのコンテナ版がRedHatより提唱されています)などといった事業表現の設計に密接するような観点も結果的に触れてます。

書評

実際に読んで特にDockerの特集はその他とてもおもしろかったです。コンテナセキュリティプラクティスではRUN mount=type=secretを用いて認証情報イメージに残さない方法など、現在experimental扱いの機能も紹介されているなど、発展としてのDockerの読本として勉強になりました。

その他、最近は社内でアジャイルおじさんしがちなので、アジャイル開発についての章は興味深く読ませていただきました。プランニングポーカー用に様々ツールが有るのは知らなかったのでちょっと試してみようと思います。

ちなみに、筆者はMiroのPlanningPorker Appを使っています。

「cgoでGoからC言語のライブラリを使う」という章も参考になりました。cgoを使う際に必ず手元においておく辞書になると思います。

謝辞

今回は技術評論社の山本様に、Go Conferenceでの発表資料を見ていただいてお声がけいただきました。当時の発表から1年以上経っていたので改めて自身の経験を言語化する機会となりました。お誘いいただきありがとうございました。

また、編集には中田様にご担当いただき私の日本語力の拙い部分をきれいに整理・図なども見やすくリメイクいただきました。ありがとうございました。

さらに、同僚の@budougumi0617さん・@dmnlkさん・@glassmonkeyさんには、原稿を読んで構成や内容面でレビューいただき内容が非常にブラッシュアップされました。ありがとうございました。

最後に、原稿締め切り前の土日まるごと執筆作業に使わせてもらった嫁ちゃん氏本当にありがとうございました。とても助かりました。

余談

余談ですが、PHP Conference Japan 2020というカンファレンスの紹介が『ソフトウェアデザイン 2020年12月号』の最後の方にあるのですが、そちらでも登壇者として紹介いただいて、同時に2回登場しています。


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