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学んだことの話をしよう。

面白い思い出話が出てこないので、私が大学で学んでいたことの紹介をしようと思う(つまらないかもしれないけれど、今の私の生き方に繋がるので)。

普段はアホだし短絡的だし馬鹿な発言しかしていないが、こうみえても大学生時代は優秀な方だった。仕事面で頭の回転や理解力、思考力を褒められるのはきっとその時の成果だと思っている(これは言い訳だが、仕事以外よ人間関係においては物事を深く考えないほうが(私の場合は)円滑に進むことが多いので、あまり思考(発言)せずに過ごしている)。

私が大学でどういうことを学んでいたのかというと、実に様々で、

・哲学(古代、中世ヨーロッパ、近代、言語など。哲学を一番していた思う。)

・倫理学(生命倫理で卒業論文書いた)

・宗教学(アジア、中世ヨーロッパ)

・芸術

・心理学(行動、犯罪)

・社会学(行動、地域)

・文化人類学

他にもたくさんの授業があったが、学科に焦点をあてるだけでも上記の通りの学問に触れた。

どの授業も楽しかったし、ゼミにも熱心に取り組んだ。ただ、私はそのほとんどの内容を覚えていない。

私は知識だけではなく過去の思い出などに関しても記憶が薄く、人と話すときのネタのなさにはとても困るくらいには本当にどうしようもなく記憶力がない。

そんなことだから、分野が幅広く、一時的に学習する内容が多かった学科の授業は、なおさらどんな内容だったか思い出せない。

トロッコ問題とか世界五分前創造説だとか、かわいいの心理学とか、震災にみる社会学とか、漠然とは思い出せたりもするが、細かくどんな思考がされていたとか、どんな人物がどういう説を唱えたとか、全然覚えていない。

「哲学をしていました」と言うと、昔の哲学者の名前を出してくる人が多いが、記憶力もなければ私は哲学「史」を学んでいたわけではないので、そもそも人を知らなかったりもする。

それでも私は確かに「哲学をし」ていたし、学科の目的は果たしている。そしてそこで得たものは今も私の中に存在している。

「哲学をする」という表現をするのには意味がある。恩師曰わく、「過去の偉人らの思考を学ぶことは哲学史であり、私たちがすることは思考をすること。つまり、物事の在り方を当たり前と思わずに疑い、考えること。」だという。先生方は確かに哲学者の話もするが、それはすでに存在する説に反論したり、思考方法の例を与えたりすることで、思考をさせることを目的としていた。

なにが言いたいかというと、私は記憶力こそないが、確かに哲学をしていた。心理学や社会学、倫理学だって学んだ。そしてその結果、思考をする方法を覚えている。さらに思考をした結果、感じたことを今も大切にしている。

私が所属している学科が目的としていることはまさにそこにある。

たくさんの分野がある。そこではたくさんの人の違い、生活の違い、心理、考え方、表現方法などの、多様な文化が存在していることを学ぶ。その多様性を理解した上で、思考をする。それを当たり前とせず多角的な視点を持った思考ができるようになる。授業の内容を覚えることが目的ではなく、忘れてもいいから、多角的な視点で当たり前を当たり前にしないことだけは身につけてほしい。

***

あまり人の悪口を言わないこと、人の意見に異を唱えたいのであればしっかり考えて伝え方に気をつけること、最初から否定をしないこと、いろんな想定をすること、自分が正しいと思っていることは口に出す前に再考すること、論理的に考えること、嫌な言い方をしないようにすることetc…

大学を卒業して、個人的に生き方として守りたいことはたくさんできた。当たり前と思われることも多いだろうし、もちろん全部を上手くやっているわけではないけれど、少なくとも守りたいとは思っている。

あと、私の怒らない、キレない、愛想がいい、穏やかな性格はほんとに大学時代の賜物だと思っているので、人にウケやすい性格を形成させてくれてありがとう大学!!人間関係良好円満最高!!


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