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7月19日の日記 人間関係に正解はないって言うけどみんな赤点は取ったりしないんだよなあと赤点を見ながら考える

・マッチングアプリで知り合った男、キモいメッセージしか送ってこん。「弁当作ってた」と言ったら「俺の分も作って笑」「俺にもちょうだい笑」とか。

・本当に困る。どういうこと?作れる訳がないし、実際作っても引かれるだけだろう。意味が分からなくて嫌だ。まだメッセージのやり取りしかしていないのに「もう俺ら恋人候補だろ?」「俺が面倒見てあげる笑」みたいな距離感を作り出して来られても、「え、なんか、うざ、、」と思う。反応しづらい。どういう期待をされてるのかさっぱり分からないので曖昧な反応だけしている。

・何なのか。これ、私が求めてないだけで世間では広く見られるコミュニケーションなのか?女性からこういうメッセージ来たことないから「男性のこれってどういう意味?」とも聞けない。何?ほんと。キモいからやめてほしい。


・私から男性に向ける「キモい」には、「意味の分からないことをしないでほしい」「社会的会話的文脈に沿った反応をしてもらわないと困る」が籠められている。自分用コミュニケーションシートのテンプレに載ってないことを言われたから、どう考えたらいいか分からなくて当惑する。こういう状態になるのが不快だからそんな状況を生み出した会話相手への拒絶感が発生する。

・なんでまだ仲良くないのに仲良いみたいなこと言っちゃうんだ?「頭おかしくなっちゃったのかな……」と思って距離取っちゃうんだけど。

・でも、それが私の悪いところなのかも!?とも疑ってる。人との距離を作りがちだから。溝を作ろう作ろうとする訳ではないが、何となく「まだそんな仲良くなれてないかも」と遠慮心が活躍し、メッセージ送らながちだから。

・もっと自分からもグイグイ行くべきなんだよな。仲良くなりたい人には。それができないから「もしかしてグイグイを嫌がる私が悪いのカモ!?」と……。いやでも……ちょっとキモくて……無理っていうか。。。

・どうしたらいいんですか!?!?!?

・助けてください。心よりお願いします。


・これを書いたあと、また「なんかイヤなんだよな……」と思うメッセージが届いた。相手したくなかったので一旦無視。

・いいんか!?これで!?!?なあ!!!!!!!!!!


・『.Buster Bros!!!』のことを考えていた。農村にテクノロジーを持ち込んで地方創生しようとした山田三郎が、「その地域の人はそんなこと望んでないのかも」と言ったことについて。

・すげ〜いい……。

・ちょっと出典が見つからないんだけど、恐らくブルデューの唱えていた(はずの)文化階層論というものがある。文化というものはまず貴族がハマり、次にブルジョアがハマり、庶民がハマり、最下層もハマる。逆はない。つまり「下層階級者は一つ上の階級の文化に憧れて模倣する」という考え方だ。

・ブルデューを習ったとき、「でも、、それって全部ではなくね??」と思った。出身地なので例に使わせてもらうと、大阪は日本国内階層で東京に劣る(はっきり言うけど都市規模として大阪は日本一ではない)けれども、別に「東京になりたい」とは思っていない。そんな人も中にはいるかもしれないが、おおよその今の大阪人は東京を特別意識していない。

・他にも、京都や神戸が、大阪のことをミソッカスの文化のないカスだと馬鹿にしながら自分たちを誇りに思い鼻を高々と上げて生きていることは関西の方ならご存知と思う。

・頭が良くて金を持ってて都会育ちの(ある一面においては)ハイクラスエリート・山田三郎が、「別にそういうのになりたがってない人たち」を視界に入れた上で肯定したってのがすげ〜〜〜いい……と思った。ともすれば「文化資本へのアクセスがない人間には人権がない」と言われがちなインターネットだけど、誰もがひとつのものに憧れてるなんてのはただの妄想だ。他人の価値観に触れてその実在を認められるサブローくんはとっても頭が柔らかい。

・「高い知性」とは認識を組み替えられる柔軟性を含んでいる、と思っているので、カシコへの解釈一致だった。そうそう、そこに行ってなお自分の考えに固執する様なひとじゃないんだよサブローくんは……賢いってことは……。痺れる。


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