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2022 春セメスター(後半)の振り返り

春セメスター後半の振り返りを行っていきます。前半はこちら。

このセメスター後半はフルタイムで働き4科目受けながら、ケンブリッジ英検の勉強もしつつ、さらに転職活動までしていたので忙しい毎日でした。といっても睡眠や娯楽を削るとメンタルに来るので自動的に大学の勉強がいつもより減ってしまいました。(後にこれがFinal Examでの大失態に繋がる)

Object Orientated Programming

後半はJUCEライブラリを使ってDJアプリを作りました。これがC++未経験者には辛く、仮想関数・スマートポインタ・デストラクタと知らないことばかりで理解するのに時間が掛かりました。Final ProjectはこのDJアプリを実装完了させなければならず、おまけに要件も難易度が高くて、プレイリストをロード/エクスポートさせたり検索できるようにしたり、DJアプリなのでカスタムで曲にフィルターをかけれるようにしたりとかなり大変でした。C++初心者の方はなるべく開発に時間を掛けれるようにスケジュールを確保しておくことをおすすめします。私はレポート作成も含めて2週間程掛かりました。

Databases, Networks and the Web

この科目に関してはER図の書き方、ネットワーク(TCP/IP,OSI参照モデル)、あとはひたすらSQL JOIN,COUNT系をやりました。Final Examは実際にエンジニアとして働く場合に遭遇するような問題が多く、実践的な内容になった分英語で理解することの大変さを実感しました。制限時間のある中で「あなたはフリーランスのエンジニアで、レジャー施設のDBをこういう仕様で設計しER図で示しなさい。」という問題があり、仕様を把握するのに時間が掛かってしまったり、「こういう仕様に変更する場合はどう設計するか説明しなさい」など日本語だったらもっと早く理解できてたなあという瞬間が多々あり、自分の英語力の未熟さを痛感しました。

Software Design Development

SDDではデバッグやエラーハンドリングの重要性、ユーザビリティとアクセシビリティの違い、Gitの歴史、OSSの偉大さについて学びました。ユーザビリティとアクセシビリティのトピックはまさに本業だし、イギリスのアクセシビリティ事情も知れて良い機会でした。Gitの歴史は知らないことも多くて勉強になりましたし、svn懐かしいなーと思いながら聴いてました。Githubを使ったOSSの開発の話では教授がワクワクしながらReactのレポジトリを褒めていてそれを微笑ましく観ていました。笑 Final Examは今回受けた科目の中では一番優しい方でしたが、やはりここでも実践的な内容が多かったため問題文をちゃんと理解するのに時間が掛かってしまいました。

Computer Security

CSの後半メインはハッシュ関数、ブロックチェーン、ビットコイン、イーサリアム、スマートコントラクト、セキュリティポリシーについて学びました。中でもブロックチェーン、ビットコインが一番難しく、授業動画でも理解できなかったので本やyoutube動画を駆使しました。この授業を通してブロックチェーンの仕組みを知るきっかけになり、ハッシュ関数の特性を利用して改竄を防いでいたり、計算量でブロックの信頼性を判断したりとその凄さが分かりました。(ナカモトサトシすげえ) Final Examは最高に難しくて思い出したくないほどですが、これは単に自分が復習できていなかっただけなのも要因の一つなので次回に活かしたいと思います。あとはFinal Examの日にサーバーが落ちるというComputer Securityの科目ではあってはならない事態が起こり、10時間ほどアクセスできなくなりました。幸い私はその前に提出していたので特に被害はなかったですが、こういうこともあるのかと恐ろしくなりました。(ちゃんと提出期限は伸びました)

最後に

今の大学に入学して2年が経ちました。あっという間の割に内容が濃くて、濃厚な日々を過ごしています。有り難いことに私の発信でロンドン大学のCS学士に興味を持ってくださる方がいて相談を頂くことも増えました。しかしこの大学をおすすめできるかと言われたらこればかりはその人が何を学びたいかによるのかなと思います。ロンドン大学のCS学士はGoldsmithsが監修をしています。Goldsmithsはアートやデザインに強い大学の為、CSといってもGraphic系プログラミングの授業が多く、逆に低レイヤー系の内容はHow Computers Workで軽く触れる程度になります。そのため私は別途Courseraでプリンストン大学のCompter Architectureコースを取っています。

ロンドン大学の学費も安いものではないのでカリキュラムをしっかり読んで自分の学びたい内容かどうか確認することをおすすめします。

個人的にはカリキュラムに満足していますし、特に離散数学、オブジェクト指向プログラミング、ソフトウェアデザイン、アルゴリズムの科目は良くできているなと思いました。(かつてUCLのCS科目を聴講していた生徒も言ってました。) しかし大学の管理体制はあまり良くなく、Tutorもガチャ要素が強いのでこういった部分は改善の必要があると感じています。

現在は課題と試験に追われない日々に幸せを感じつつケンブリッジ英検の対策をしたり次セメスターの予習をしたりしています。次はLevel5最後の科目達なのでがんばって終わらせたいと思います。

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