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知識のインデックスを作成するという事

テストのためにこんな定数は覚えなくていい!ただ、どこに書いてあるかだけ覚えておいたらいい。

25年前当時工業高校生だった私たちにテスト前の授業で先生が言った言葉でした。「君たちはこれから様々な定数を使い仕事をしていくのです。全部覚える必要はないのです。ただ、必要になった時、どこに書いてあるかを覚えておきなさい」(多分こんな意味合いだった気がする)

当時はWindows95が出たばっかりの時代、まだインターネットというものは名前を聞いたことがある程度で、家庭になんて普及していない時代。何かを調べるというコストが今よりとっても高い時代でした。そんな中で、調べればどこにでも書いてある定数のような情報を頑張って記憶する価値は無いと。「ただ調べ方は覚えておく必要がありますよ」と。
今思うと、工業高校で卒業後就職する生徒がほとんどなので、受験のテックニックではなくて、人生のテクニックを教えてくれているようでした。

インターネット検索の限界

今ではインターネットで検索すれば大概のことが調べられる。調べるというコストが昔に比べて非常に低くなりました。それでも、調べられないことってあります。検索ワードに何入れていいのかわからないという状況です。まったく未知のものは調べられない。調べるためのきっかけがないと検索にひっかけようがないのです。

見たもの聞いたもの知ったことについて自分なりのインデックスをつける

いったん吸収した知識について、要素に分解し、抽象化していって、それにインデックスをつけると、後に全く知らない物事に出会っても、要素分解していくと何か検索するきっかけとなるフックが見つかるようになります。そこから検索し、その検索結果からまた検索をし直して・・を繰り返すと、調べたいことにたどり着く事ができるでしょう。

「どこに書いてあるかを覚えておけばいい」から「検索できるための知識を覚えておけばいい」

25年前に先生に言われたことは本質的に変わってはいない。
「必要な知識を必要な時に使えるようにしておけ」という事。

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