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大切に使われていた公衆トイレ

9月、私はウガンダの公衆トイレの前に立っていました。 その日はハンガー・フリー・ワールドが支援する協同組合のロードマーケット(将来は「道の駅」か?)を視察したり、養鶏などの活動に取り組む組合員を訪問していました。「ちょっと一休み」と車が停まったのは道路沿いのバスなどが休憩に停まるような場所。建物の陰で涼を取っていると、そばにいた女性が「ここは私が掃除しているのよ」と、声をかけてきました。彼女が示す建物を見てびっくり。建物の壁には、そこが12年前にハンガー・フリー・ワールドが寄贈した公衆トイレであることを伝える小さな記念碑が埋め込まれていたのです。地域の住民組織に雇われて「雨の日も風の日も、12年間毎日」このトイレを掃除して子どもを育ててきたと語る女性の自信に満ちた表情は、頭上の強い日差しを忘れさせてくれるまぶしさでした。 

海外事業部門マネジャー:細井

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