世間シらず

尾崎豊ファンの大学3回生。 好きな哲学者はサルトル。

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尾崎豊ファンの大学3回生。 好きな哲学者はサルトル。

最近の記事

好きな曲100曲について一言ずつ書く

 就活いや太郎さんの記事に影響されたから、そのまま企画を拝借する。  私は好きな曲と言っても100曲決めがたいと思ったので、Spotifyのお気に入りの曲リスト(記事制作時点で681曲)をシャッフル再生して、100曲紹介する。それゆえ、あまり好きでない曲も入ることだろう。 1.  抱かれ上手 / 和田アキ子  JOYSOUNDの選曲番号を適当に入れて、そこから曲を覚えるということでお気に入りに。あまり思い入れはない。選曲番号257. 2. Touchdown / ボブ

    • 「好き」だから「付き合う」という論理関係 【好きです。付き合ってください。は無謬か?】

      はじめに  私事だが、つい先日失恋をした。思うに、互いが互いのことを愛していたというのに。好きゆえに、お互い連絡を取らないようにしようと約束し、二人の関係は出会った日の風のようになってしまった。このノートは、文を書く者としての、言葉に対する反省が込められている。  人の恋愛話などおおよそ聞いていておもしろいものではない。それゆえ、私ならではの視点から語りたい。それは、「好きです。付き合ってください」という定型文を批判するというテーマだ。 私たちの背景  背景情報を語らなけ

      • 今週の投稿はお休みします

         書きたいことがまとまらないので、今週はお休みします!というだけの報告です!!

        • 尾崎豊6thアルバム『放熱への証』レビュー

           尾崎豊の最終正式アルバム。尾崎豊が亡くなったのが4月25日。本アルバムがリリースされたのが5月10日だから正確には死後のアルバムだが、生前には既に完成したため、死亡特需で無理矢理生産されたわけではない。   「死んだ尾崎のアルバム」ゆえ、2週連続でオリコン1位を獲得するが、色眼鏡付きで語られるのは言うまでもない。というか、このアルバムは「死んだ人」のアルバムなので、語られるのも憚られる。誰も語らない。  後期尾崎のアルバムはこんなのばっかりだ。『街路樹』は「逮捕後初のアルバ

        好きな曲100曲について一言ずつ書く

          尾崎5thアルバム『誕生』レビュー【後編】

          DISC II1. FIRE ★★★★  ということで、愛の歌。一曲目らしいノリだけどアップテンポすぎず、前向きな歌詞が戦う気持ちを高揚させる。カラオケで歌うと意外と高くてつらい。この曲のおかけで前を向いて生きていけている。感謝。 2. レガリテート★★★★✩  この曲、私はSpotifyでしかアルバムを聞いたことがないから今実感したけど、2曲目なんですね。取り留めのないメロディーが狂気と浮遊感を感じさせてくれてとてもすき。2曲目としては難解。12曲目としてはちょうど

          尾崎5thアルバム『誕生』レビュー【後編】

          尾崎5thアルバム『誕生』レビュー【前編】

           尾崎豊5作品目となるアルバム『誕生』は、前作から2年振り、ソニー復帰後初のアルバムである。DISC IとDISC IIの2枚組となっており、全20曲の超大作だ。  当時も相当話題になったようで、オリコンチャートでは週間1位を獲得している。もっとも、話題先行的であり、社会反抗的な歌詞も控えめだから、曲それぞれについて語られることは少ない。それでも、元EXILEの清木場俊介が『LONELY ROSE』をライブでカバーしているなど、尾崎ファンが聞いても、曲単位で聞いても良い曲が集

          尾崎5thアルバム『誕生』レビュー【前編】

          尾崎豊4thアルバム『街路樹』レビュー(+2曲)

           本日から後期尾崎の作品に入る。おそらく、あまり馴染みのない人も多いだろう。それもそのはずで、前作からの約3年の間、尾崎は覚醒剤で捕まり、リアルタイムで前期尾崎の作品を聞いていた世代は歳を重ねた。それゆえ、尾崎の人気は滑落していったし、リスナーが求めている曲と尾崎の作品は乖離していった。  それでもオリコンチャートでは2位に入り込み、久々のアルバムという意味での注目度は高かった。しかし、尾崎本人は事務所とのいざこざもありこのアルバムを気に入っていなかったようだ。そのあたりの背

          尾崎豊4thアルバム『街路樹』レビュー(+2曲)

          尾崎豊3rdアルバム『壊れた扉から』レビュー

           尾崎豊前期三部作、最終作は『壊れた扉から』。前作、前々作の10曲ずつとこのアルバム9曲が「前期尾崎」の作品だ。過去も昔もわずか29/71曲で「尾崎豊」が語られてしまうのはいささか悲しいところである。  さて、本アルバムは尾崎豊20歳の誕生日前日、11月28日にリリースされた。10代尾崎最後の作品でもあり、納期に間に合わせるためにいくらか無理もしたようだ。前期三部作の中では一番地味な印象で曲数も少なく、メッセージはやや哲学的になっていく。「前期尾崎の作品」であるからこそ、よく

          尾崎豊3rdアルバム『壊れた扉から』レビュー

          尾崎豊2ndアルバム『回帰線』レビュー

           前作『十七歳の地図』から1年4ヶ月弱振りのアルバム『回帰線』。尾崎豊19歳の頃の作品である。 1. Scrambling Rock'n'Roll ★★  正直、私はこの曲をそこまでリピートした経験がない。回帰線のアルバムをシャッフル再生で聴くときくらいで、ライブ映像を見て楽しそうだなあと思うくらいだ。  尾崎豊はロックンローラーだという。この曲はロックンローラーとして「自由」に生きる様を唄う。そこまで歌詞に深い意味はなく、文面通りに受け取ればよい。  そんな中、「自由

          尾崎豊2ndアルバム『回帰線』レビュー

          尾崎豊1stアルバム『十七歳の地図』レビュー

           表題の通り、尾崎豊のアルバムをレビューする。私は、音楽の専門家でもなければ、尾崎と同じ世代を生きてもいない。それゆえ、むしろ尾崎後期のアルバムに思い入れがあったりする。レビュアーのバックボーンは、殊尾崎を語るにおいては重要である。  私は現在大学3年生の21歳で、小学生の頃にいじめや体罰を受け、中学校は3年間ほぼ丸々不登校であった。高校も通信制に進学し、今は偏差値52.5の「ふつう」の大学に所属している。私のレビューが、不登校や社会の矛盾に苦しむ少年少女の支えとなれば、この

          尾崎豊1stアルバム『十七歳の地図』レビュー