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THE ROAD FOR SHOGO~浜田省吾への道 Vol.6 大山賢一 その2

浜田省吾の魅力を、浜田省吾を取り巻くさまざまな人たちと浜田さんとのエピソードトークから紐解く特別企画。11月のインタビューゲストは、先月の岩熊信彦さんたちが考えたライブツアーを、各地方で“カタチ”にするイベンターのひとつ、広島を含む中国・関西エリアのイベンター、夢番地の大山賢一さんです。
2回目の今日は、イベンターの世界に飛び込むきっかけとなった浜田さんのライブでの“光景”について。
インタビュー:屋形英貴(広島FM)


実はその時見た光景が忘れられなくて、夢番地の仕事をしたいって思った。


大山
元々僕が、浜田省吾さんの曲に出会ったきっかけというか、その辺のお話からさせてもらおうと思うんですけど、最初に手に取ったアルバムが、いわゆるオリジナルアルバムではなくて、カバーアルバムというか、最初に出会ったのが「WASTED TEARS」。当時、多分中学2年か3年だったと思うんですけど、それが最初に僕が聞いた、浜田さんの作品だったんですよ。
 
―まずバラードから入って。
 
そうですね、はい。 で、その後に、遡って「SAND CASTLE」を聞いたりとか、その後「EDGE OF THE KNIFE」とか、割とそういう、コンセプトアルバムから入ったのが最初なんですよね。
だから、なんて言うんですかね、ロックなイメージとかではなくて、なんかスゴイそういう、ミディアムバラードを歌う方みたいな、うっすらそういう印象ぐらいだったのが、最初だったんですよ。

―浜田さんのライブに足を運ぶのは、いつ頃になるんですか?
 
大山
私が、夢番地の広島でアルバイト始めたのが、大学1年の、1993年なんですけど、その時、ちょうど、ホールツアーで、「オーシャンアベニュー」のツアーだったと思うんですけど。
元々、僕、広島カープの私設応援団やってて、当時、スタンドの一画任されて、仕切ってたんですよ。
で、客席の風景というか、まあ、スタンドの風景で、自分が言った通りに、みんなが、一緒にレスポンスしてくれてみたいなのが、すごく、客席の一体感というか、こう応援が盛り上がるみたいなのが、すごく、楽しいというか、 なんかこう、ワクワクするというか、 そういうのを、元々、ずっとやってたんですね。で、コンサートのアルバイトしてたのは、その応援団に行くために、チケット代を稼ぐために、コンサートアルバイトしてたんですけど、、、
 
で、初めて、浜田さんのコンサートを観たのが、 当時の、厚生年金会館、今だとHBGですね。で、コンサートアルバイトって、ステージ見たらダメっていう風に言われてて。
 
―そうですよね、基本は仕事ですからね、お客さんを見なきゃいけないですよね。
 
大山
そうですね。だから、その1階席の扉の1番端っこから、ホールの客席を、1階席、2階席を見てて。すごく忘れられなかったのが、「ラストショー」を、ちょうどやってらっしゃる時に、照明がすごく明るくなって、お客さんがみんな歌ってらっしゃって、手を振ってらっしゃって。
 
(浜田さんの曲は)バラードとか、ミディアムな曲しか知らない僕が、こんなふうに客席が盛り上がるのを見ると、これすごいなと思って。で、実はその時見た光景が忘れられなくて、夢番地の仕事をしたいって思った。今もそうなんですけど、その原体験というか、僕のモチベーション、多分その時のコンサートだった感じですね。
 
ーじゃあ、その時の浜田さんの「ラストショー」のシーンがなければ、未だに私設応援団で、どこかの仕事しながらで。
 
大山
おそらく、広島カープに就職させていただいたと思うんです。
やっぱり、その“ライブ”って作れないじゃないですか、再現できないじゃないですか。その時のステージも、その時に来てるお客さんも、 絶対同じってあり得ないんで、なんかいわゆる、一期一会みたいな感じだったなと思うんですけど。そういうのが忘れられなくて、以降も、コンサート見る時って、もちろんステージもちゃんと見ますけど、お客さんの客席を見るのがすごく好きで、今でも。
で、このあいだ、大阪城ホールのコンサートは、やっぱりこう、お客さんが、 久しぶりに、コロナ禍が少し明けてきて、声が出せたりとか、お客さんが銘々、自由に楽しんでいた風景を見て、そういう風景見るのがすごく好きで、 今もずっとそういう感じは変わらないですね。
 
ーそんな話をお伺いしたところで、じゃあ、この1曲。
 
大山
はい、もう「ラストショー」で。
 
 
THE ROAD FOR SHOGO~浜田省吾への道は、広島FM「#PUSH」で、毎週水曜日、15時10分頃から放送中。11月に登場するのは、浜田省吾のライブを各エリアで支えるイベンター、夢番地の大山賢一さんです。広島や、中国・関西エリアでの浜田さんのライブを、現場スタッフとして支えてきた大山さんの目線から見た浜田さんの姿をお伝えします。(※大山さんのインタビューは11月8日、15日、22日、29日の計4回放送)

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