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THE ROAD FOR SHOGO~浜田省吾への道 Vol.6 大山賢一 その4

浜田省吾の魅力を、浜田省吾を取り巻くさまざまな人たちと浜田さんとのエピソードトークから紐解く特別企画。11月のインタビューゲストは、先月の岩熊信彦さんたちが考えたコンサートツアーを、各地方で“カタチ”にするイベンターのひとつ、広島を含む中国・関西エリアのイベンター、夢番地の大山賢一さんです。
4回目の今日は、傍らで感じた、浜田さんと、浜田さんのコンサートスタッフの、コンサートへの思いについてです。
インタビュー:屋形英貴(広島FM)


THE SHOW MUST GO ONっていうのは、そういうことだなって。

大山
2011年って、ちょうど3月11日に東日本大震災があって、 その時は、もう私も大阪のスタッフで、浜田さんも担当だったんですけど、翌日、3月12日に、ロードアンドスカイの岩熊さんから電話がかかってきたんですね。朝、多分 9時とか10時だったと思うんですよ。震災の翌日です。
 
これはきっと、コンサートができないとか、ちょっとネガティブな電話かなと思ったんですけど、そうではなくて、「コンサートは必ずやります。で、大山くん、申し訳ないんだけど、神戸の公演、土曜日、日曜日の次の日、月曜日が空いてるかをすぐに聞いてほしい」って言われて。
コンサートのスケジュールを増やせないかっていう相談を、浜田さんとしてるから、あ、しようと思ってる、かな。それで、1日スケジュール増やせるかどうか、今すぐ調べてちょうだいみたいな話があったんです。で、「えー」と思って。
ま、月曜日なんで、もちろん、空いてたんですよ。 で、その時に、当時、その、コンサート、ホントにやっていいんだろうかとか、あと、電気の問題とか、色々あったじゃないですか。まあ、みんな、そういう時に、多分、1番最初に、コンサートをちゃんと、アリーナツアーは絶対やめない。どんな形でもやるっていう風に(震災の)次の日に言ってたんです。実際、そういう風にアリーナツアーが始まりましたし。
 
で、神戸の公演は結果なんだったかっていうと、「1日チャリティーライブにしたい」っていうことだったんですね。土曜日、日曜日は普通のコンサートやった次の日に、3日目はチャリティーコンサートとして、普通にちゃんとコンサートをやるっていう。
浜田さんの場合、大体2日間でコンサートをされてることが多いと思いますし、あのアリーナのコンサートって(浜田さんの場合)割と長いじゃないですか。だから、ホントに3日間、ホントにね。結果的にその3日間、ちゃんと、きちんとコンサートされましたけど。
当時はそういう、なんて言うんですかね、ま、色んな思いとかが、色々重なって。僕は(浜田さんを)担当して、忘れない、忘れられないツアーの1つとしては、神戸の3日間みたいな、あの時のツアーっていうのは、やっぱ今でも凄い印象に残ってますよね。
後で思うと、やっぱりこう、コンサートやめないというか、THE SHOW MUST GO ONっていう風に、時々、その、浜田さんのツアーで掲げられたりとか、メッセージが出るじゃないですか。うん、まさに、だから、THE SHOW MUST GO ONっていうのは、そういうことだなっていうふうに、やっぱ意識させられたのは、その時がやっぱすごく強かったですよね。


タイムスケジュールを崩さないように、綺麗にちゃんと、遂行できるようにっていうのは、意識はすごくしてますよね。

大山
コンサートって、開演時間って決まってるじゃないですか。で、浜田さんのコンサートって、よっぽどの事情がない限りは、定刻で開演してるはずなんですよ、どの場合も。で、 やっぱ、そこの、コンサートの開演時間に向けて、お客さんを迎えるために、浜田さんはもちろんそうですし、その周りのスタッフもそうですし、まあ、我々もそうですけど、そこに向けて、みんなが、プロフェッショナルの仕事をちゃんとして、で、何よりも、浜田さんは、そこの開演時間に向けて、100パーセントのステージを迎えられるように、地方に滞在してらっしゃる時も、ちゃんと、そういう生活を摂生されてるというか。
なんですか、終わって、その、どっかで飲み歩くっていう。ま、昔は、もしかしたらあったかもしれないですよ。だけど、今、そういうことないですし。コンサートでちゃんと100パーセントを出されるために、ずっとリズムの良い生活をなさってるとか、すごく、摂生なさってるというか、そういうのは、あの、身近に感じますね。
 
ーそれができるということは、ご自身もありますけど、それを大山さんも含めてスタッフが、みんな支えてらっしゃる。
 
大山
そうですね、なるべく、タイムスケジュールを崩さないように、綺麗にちゃんと、遂行できるようにっていうのは、意識はすごくしてますよね。特に、コロナ禍があって以降は、コンサートって、かなり、ま、浜田さんだけじゃなくて、すごい貴重な時間だったりして、よりその価値があるものだっていう再認識を、我々もしたんですよ。
だから、やっぱりそういう風に、そこに捧げてらっしゃる浜田さんの、その準備とか、その、周りの方の準備だったり、当日、我々もそういう風に、(オーディエンスの方が)楽しんでいただける環境作りっていうのを、より、ちゃんと、丁寧にやれればなっていうのは、思ったりしてます。
 
ーじゃあ、そんなお話をお伺いして、最後に1曲お届けしたいんですが、何にいたしましょう。
 
大山
はい。あの「恋は魔法さ」っていう曲を、ぜひ皆さんに聴いていただければなと、思ってます。


THE ROAD FOR SHOGO~浜田省吾への道は、広島FM「#PUSH」で、毎週水曜日、15時10分頃から放送中。11月に登場するのは、浜田省吾のコンサートを各エリアで支えるイベンター、夢番地の大山賢一さんです。広島や、中国・関西エリアでの浜田さんのライブを、現場スタッフとして支えてきた大山さんの目線から見た浜田さんの姿をお伝えします。(※大山さんのインタビューは11月8日、15日、22日、29日の計4回放送。12月はリスナーのみなさんからのエピソードメッセージ&リクエストを紹介予定。noteの記事掲載は、今回が最終回になります)


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