見出し画像

21年5月「まなび」を考える Part.2

みなさま、こんにちは。緊急事態宣言下のゴールデンウィーク、皆様いかがお過ごしでしょうか。私にとっての「まなび」って何?というテーマでの連続投稿。今回は「インプットとアウトプット」という観点から「まなび」を考えてみたいと思います。

◆考えたきっかけ◆
「まなびにはアウトプットが重要だ」っていうけど、インプットなしにアウトプットだけ続けるのってまなびになるの?逆にインプットだけ続けてたらどうなるの?「まなび」について考える中で、ふとそんな問いが浮かんできました。実はこのテーマ、すぐには答えが出なくて、結構ぐるぐる考えました。今日はそのあたりについて書いてみたいと思います。

◆インプットとまなびの関係◆
そもそも「まなび=インプット」なのだろうか?というのが最初の問い。何かがインプットされたとしても、それによって自分の中に変化(知識が増える・考え方が変わるなど)が起きなければ、それってただ流れていっただけですよね。そういえば木村泰子先生は「まなびって、変わること」って仰ってました。「インプットされる→自分の中に変化が起きる」というのが「まなび」なんだな、と考えるとなんだか納得できました。

◆アウトプットとまなびの関係◆
じゃあインプットなしのまなびってあるのか?というのが次の問い。たとえば何かの作品をひたすら作り続けるとか、模試をひたすら受け続けるみたいに、インプットなしにアウトプットし続けることにまなびはあるのか?と考えたんです。

この問いに対しては「NOかな」とまずは思いました。ただ自分の中にあるものを一方的に出していくだけでは、まなびにはならない。「変化」がないですもんね。

アウトプットしたものに対してフィードバックが返ってくる。そのフィードバックをインプットして、そこから自分に変化が起きる。この一連の流れが「まなび」なんじゃないかなと。

でも、ほとんどの場合、何かアウトプットすると必ずなんらかの形でフィードバックが返ってくる。例えば、何か作品をつくったとき、それを公表しなくても自分自身でそれを評価していれば、その自分からの評価が新たなインプットになる。そう考えると「アウトプットしたら新しいインプットが生まれる」というとらえ方もできるってことなのかもしれません。

これを整理してみると下記のようになりました。
1.新しいことをインプットする
2.インプットによって自分の中に変化が起きる
3.それを踏まえてアウトプットする
4.アウトプットに対しての反応・評価を得る
※1~4を繰りかえす

ここでまた出てきた疑問。自分の中に起きた変化を踏まえてアウトプットすること自体は「まなび」っていえるんじゃないのかな。「アウトプットだけではまなびじゃない」って言えるのかな。アウトプットする過程には「まなび」があるんじゃないのかな。

でも、何も考えずにただ「アウトプットする」には、まなびはないような気がします。そう考えると、きっとこの「アウトプットする」っていうことを細分化していったときに、小さなサイクルでインプット→変化みたいなのがあって、そこにまなびがあるんだろうなと思いました。やっぱり「インプット→変化」っていうのがまなびの肝なのかもしれません。

インプットとアウトプットを繰り返す学びって、インプットされたものをただ自分の中に取り込むよりも、効果的なまなびのような気がします。自分自身がアウトプットしたものに反応をもらえるから、ただ知識を習得するだけよりも絶対楽しい。自分の中の理解不足やバイアスにも気づきそう。

◆よく小学校でやった「ドリル」って?◆
次に「あれ?」となったのは、ドリルの存在。あれってなんなんだろう。ひたすら書いたり計算したりしたのはなんのため?っていう疑問がわいてきました。

でも、あのドリルはインプットしたものを定着させるためのトレーニングなのか、って思ったら意外にすっきりしました。

インプットしたものが自分の中に定着するように、とにかく繰り返して反復する。「インプット→自分の中に変化が起きる」ために、とにかく反復して自分に定着させる。そのためにあるのが「ドリル」なのか!と思うとなんだか納得。

◆まとめ◆
結局「まなび」の根っこにあるのは「インプット→自分の中に変化が起きること」なんだろうと思います。

何かを「アウトプットする」というときにも、この「インプット→変化」のサイクルが組み込まれていることでまなびになる。そう考えると「アウトプット」というのはまなびを効果的にする手段と言えるような気がします。

それとは別に「インプット→変化」のために、インプットを定着させるトレーニングというものもあるんだなと思います。例えば漢字ドリルも、計算ドリルも、「素振り100回」と同じ原理なのかもなーと思いました。

【まなびについてのまとめ】
・「インプット→自分の中に変化が起きる」ことが「まなび」
・アウトプットは「まなび」を効果的にするための手段
・ドリルはインプットをまなびにつなげるためのトレーニング

こうとらえると、まなびの機会って本当にたくさんあるよなーと思います。あと、インプットをまなびにつなげるためのトレーニング方法も、本当は単純な繰り返しじゃないほうが合う子もいるのかもなーと思ったりもします。

一人ひとりに合わせたまなびって、やっぱりすごく奥が深いものですね。こういうことをしっかりと考えていきたいなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?