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逍遥: 座間 と生存報告

Non, la vie n’est pas mauvaise mais les conditions dans lesquelles nous la vivons. Donc, ne nous en prenons pas à elle, mais à ces conditions : changeons-les.

Albert Libertad ≪La joie de vivre≫

座間は向日葵でそれなりに有名らしい。
相鉄線で都心から一本で海老名までアクセスできるようになった。
海老名から小田急に乗って座間駅で降りればいい。入谷駅の方が近いけど、相模線に乗るには厚木まで出ないといけないから面倒だね。

花粉まみれの蜜蜂君。Pollinisateurとしての役割を果たしている。


暑くて干からびた向日葵「暑くて干からびそ~動いてないのに
あついよ~」

雑感
 ボルドーで養蜂をしていた記憶が蘇り、やっぱりあの時は人権のある生活ができていたのだと思うよ。花粉媒介者として生態系に必要不可欠な蜜蜂くんですが、ここ30年で著しい減少傾向にあるのは周知の事実なのですね。蜜蜂くんの減少原因としては、寄生虫 Varroa、 ネオニコチノイド系農薬 、 温暖化に伴う気温の上昇などがよく挙げられますね。人類の欲望に根ざした生態系の破壊は許しがたい行為ですね。ネオニコ系であると主張する本を昔読んだことを思い出した。Stephane Foucart の≪Le monde devint silencieux ≫で、これはCasronの≪Silent spring≫とかけているのだろう。CarsonはDDTでFoucartはネオニコ系に焦点を当てているのですね。
 まったく脈絡のない話だけども、最近はexistentialismに思考が浸食されてる。existentialismは要するに ≪ La vie n'a pas de but. Elle est. ≫ということなんだと思う。特に、Colon Wilsonのexistentialismに関する著作は読みやすい。 人間の思考、行動様式なんて些末なものは環境に左右されるから、糞ゴミな環境からは逃げてまともな環境に身を置きましょうよと。「おかれた環境で全力を尽くせ、不遇なのは環境ではなく自己責任だ。」という自己責任論には反吐がでる。(小坂井敏晶の著作はここら辺を社会心理学に基づいて論じている。)まともな環境で努力は初めて結実するのであって、人生は環境8割、自己努力2割ぐらいな気がする。他人にとって優れた環境でも、自分にとっては合わないこともあるし、”優れた”環境ってなんだという。
 人って存在は育った環境が全てだと思って自らが歩んできた営み以外には不寛容になりがちだよね。昭和世代なんか視野が狭すぎて辟易する。特にnationalismやTotalitarianismの雰囲気が瀰漫する日本ではその傾向が強いように思うよ。常にinsiderになろうと自己を殺すことが美徳とされるような空間だよ。それならexcommunicationされてoutsiderやetrangerになったほうが楽しく生きれるのかもしれない。Societyはoutsiderをも包摂する寛容な概念だと思うので、社会という矮小な空間とは全く異なる概念だね。不寛容な人間は、異なる考えを許容できない存在から退屈な人間だよ。
ルソーかモンテーニュが、寛容な人間は不寛容な人間にも寛容にならなければいけないと言っていたけど、損な役回りだなあとしか思わない。所詮は不寛容は寛容さの犠牲で成り立っているのね。寛容な人は寛容な人と付き合えば良くて、不寛容な人間は不寛容同士で首を絞めあっていてくれ。

We all derive our ideas about ourselves from the way that other people see us, and during our early years, our personalities are little more than a passive reflection of environment.

Colin Wilson ≪ Introduction to The New Existentialism ≫

7月中旬~8月上旬 読書記録
読了
コリン・ウィルソン「宗教とアウトサイダー」(上・下)
Colin Wilson ≪Introduction to The New Existentialism≫
H.D. ソロー 「森の生活」(上・下)
酒井隆史 「暴力の哲学」
小野寺卓也・田野大輔 「ナチスは「良いこと」をしたのか?」
有田亮太郎 「高圧下水素化物の室温超伝導」
奥田毅 「低温小史ー超伝導へのみち」
読み止し(挫折)
キルケゴール「死に至る病」 7年ぶりぐらいに読んだが途中で飽きた。最後まで読み終えた記憶がない。
ジョン・ダグラス「マインドハンター」 途中で飽きた。
池田徳眞 「プロパガンダ戦史」戦争犯罪を認識していなさそうな文体だったので途中で読むのをやめた。

積読本がキャパを超えたのでどうしようかと悶々としている。途中で飽きてしまうことが多いね。「三体」は2巻目であきた。今月はMalconXのautobiographyとDavid Graeberの遺著≪The Dawn of Everything ≫を読もうとしているけど原著で700p超えるので躊躇っている。

アニメ
7つの魔剣 作画クオリティが結構高い
鰤 バンビエッタが死んだ
寺 ぐらんぶると同じ作者らしいが寺要素いる?トラブルを思い出す。
極上教室 極上だ。2期はいいね。1期はまぁ…。

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