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病気がわかった時の話 1

先日のノート、沢山の方に読んでいただいた様で、本当にありがとうございました。
思った以上に広まったので驚いております。

今回は体調がおかしいのをほっとくとやべえぞ、という実体験記です。
これを見てちょっとでも思い当たる節がある方は直ぐに検査受けに行ってください。本当、お願いします。苦しむのは自分ですから。


なんだか調子が悪いな、と感じ始めたのは2017年4月頃でした。
食が進まなくなり、食べてもすぐに下したり、尻から鮮血を垂れ流したりしていたのですがもともと痔持ちだった事もあって何とか自宅療養で済まそうとしておりました。
2017年8月、流石に症状が長引きすぎなので不安に思い、肛門科を受診。
2箇所巡った結果が「切れ痔ですね」
総合病院にも行き、血液検査を受けましたが異常なし、ただの切れ痔ですねで終わり。
もともとメンタルが豆腐以下なのでこれはもうやべえな…精神が原因なのか、と思って勤務先に退職を相談し始めたのもこの頃でした。
2017年10月に退職、フリーランスとして何とか仕事を捻出しなければ、と色々な所にご挨拶に行ったり飲み会に参加したり、この辺は正直ちょっと無理をしていました。
相変わらず尻からはぽとぽとと血が流れるし、ご飯を食べるのも精一杯で、原因がわからないままもがいていたこの時期が一番辛かったです。

ついに耐えきれず、「札幌に帰りたい」と泣きながら漏らした私を見て、旦那と二人で地元札幌に帰ることになりました。(二人共札幌出身)
仕事を自分から辞める気はない、と言っていた旦那さんが行動してくれた事が嬉しいやら申し訳ないやら。
無事に仕事も見つかったので、帰る算段を整える事になりました。

2018年2月、引っ越しの準備をしながら念の為近くの内科を受診、出来ればカメラを入れて検査してほしいとお願いしたものの、「そこまですることはない、貴方は過敏性腸症候群だから」と診断されました。
「いや、でもあまりに大腸がんの症状に近い状態が続いてるんですが」
「あなた34歳でしょ?それくらいの年齢で大腸がんになること無いから」
まあ医者が言うならそうなのか、と思い、帰ってから過敏性腸症候群の本をKindleでもそもそと読んでいました。

2018年5月、札幌への引っ越しが無事に完了し、ここから心機一転頑張るぞ!という気持ちとは裏腹に、高熱が出たので自宅近くの内科へ。
消化器内科だったので解熱剤をもらうついでに前々からの症状を相談すると、「すぐにカメラで検査しましょう」との事で診察から1週間後に大腸カメラ検査をする事になりました。
ハチャメチャに怖かったので、全身麻酔でお願いしたのですがお陰様で検査自体は気付いたら終わってました。
それよりも、下剤が身体に合わなかったのか検査前日の夜中に吐き気と戦いながら下からもドバドバお水が出る状態で、一瞬意識が遠のく程の苦しみを味わいました。トイレでぶっ倒れたのも初めての経験でしたね…

検査結果は1週間程かかります、と聞いていたのですが3日後に病院からの電話が来て「入院の準備をしてすぐに来てください」と。
その瞬間嫌な予感しかしなかったのですが、いかんせん入院なんてしたこと無かったので何を準備したらいいのか分からず、ネットで調べながら荷造りを済ませて病院へ。
連絡をしてすぐに会社を抜けて来てくれた旦那さんと共に聞いた診断結果は「大腸がんですね、ベッド開けてもらったので直ぐに検査入院してください」
幸いにも転院先の病院は近くだったので、タクシーですぐ病院へ向かいました。
道すがら、生きた心地が全くせず、頭の中は真っ白だったのを覚えてます。

この瞬間から家に帰るまで、長い日々が始まりました。

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