ぷにるはかわいいスライム22話感想
ぷにる22話に情緒や脳を破壊された諸君、こんにちは。
漏れのクソデカ感情とそこに至るまでの考察を共有したいと思う。
いつも通りの日常回だと思っていたのに
自分と遊ばないでアリスの家に行ったコタローに不満を感じつつも、いつも通りにコタローにかわいいと言ってもらうために作戦を巡らせながらコタローたちの後を追うぷにる。
ルンルーンやかわいいぬいぐるみにデレデレするコタローに嫉妬しつつも、かわいい僕を見せるチャンスを伺っていたぷにる。
コタローに対してアリスは住み込みでルンルーンランド案を企画してほしいと提案します。
アリスの提案に対してぷにるは「アリスはコタローの事全然わかってません」と笑い飛ばします。
(何言ってる?コタローのこと知らないの?知らないよね?なんたって私が世界で1番コタローのコト知ってるもんね)という心情が読み取れました。
しかし、コタローの全てを知ってると思い込んで自信満々でコタローがアリスの提案を断るだろうと思った後、コタローはアリスの案を承諾します。
※無断転載はよくないと思うので描きました。裏切られた僕もかわいいでしょ?
ぷにるの心情と背景について
なぜ、ぷにるはコタローの返答に対していつも通り怒ったリアクションを取らなかったのでしょう?
その辺りを考察していきます。
読者の情緒と脳をさらに奥深く破壊していこうと思います。
まずはじめに「ぷにるの立場」について
ぷにるは元はコタローのつくったスライムに命が宿った生命体です。
7年間、中学生になるまでずーっと友達でした。
ずーっと寝食を共にする仲でした。
つまり、ぷにるにとってコタローは親であり、親友なのです。
そして、世界で唯一「かわいい」と言ってもらいたい。
生まれた時からコタローにかわいいと思われたいと渇望しています。
寝ても覚めてもコタローに「かわいい」と思われたいぷにるは形状を変化させてかわいい僕をアピールしますが、コタローには響かないようです。
なぜあのシーンでNTR顔になってしまったのか?
先ほど述べたようにぷにるにとってコタローは時間的にも精神的にも人生の9割以上を占める存在です。
いつも一緒にいるからコタローのすべてを把握していると勘違いしていました。
そう思うのも仕方ありません。いつもコタローの後を追いかけていたぷにるはまだ7年しか生きていないのですから。
かわいい自分と一緒にぷにるランドを作って世界一有名なキャラクター「キュティちゃん」を超える人気者なるのが夢だったぷにる。
7年間ずっと友達で家族で世界で唯一かわいいと思われたかったコタローにライバルである「キュティちゃん」と組むなんて夢にも思わなかったわけです。
きらら先輩と出かけるのはスルーする(なんで誘ってくれなかったんですか!くらいは言う)けど「キュティちゃん」関係はガチ目に嫉妬しています。(3話、21話によく出ている)
「コタローはぜったいに僕を選ぶに決まっている」という絶大な信頼と自信をいともたやすく裏切られたからこそあの顔になったのだと思います。
自分が一番知ってる、生みの親で親友で自分を唯一かわいいと言って欲しいと渇望している自分の全てであるコタロー像が壊れてしまった。
自分の知らないコタローを目の当たりしたぷにるは「いつも見いたようで何も見えてなかったのかもしれません」と去ってしまいます。
ぷにるはコタローに勝手に期待して裏切られてしまったのです。
私はこういった経験をバニラエッセンスと表現しています。
甘い香りだから甘いと思ったらひどい味だったバニラエッセンス。
まだ、バニラエッセンスの方が苦いと顔をしかめることができた方がマシなのかな?
価値感の違いがあの顔を生んだ
ぷにるはコタローに可愛いと言ってもらうために人生を捧げていますし、本人は気付いていないけどコタローは世界で1番大切な人。
自分の人生の99%をコタローで占めているのに人生の99%を世界で一番大好きなコタローの言動で裏切られてしまいました。
ぷにるにとってコタローが人生の全てですが、コタローにとってはぷにるは人生の登場人物の1人にすぎません。
ぷにるのコタローへの渇望を知って脳を破壊しよう
ぷにるは以前はペンギン型のデザインでした。
今の女の子型になった理由は2話で、どんな姿になっても全然かわいいって言ってくれないから人気アイドルを参考に変身していると答えています。
別アイドルに変身して!とリクエストを受けた時にも「その姿だったらコタローもかわいいって言ってくれますか?」と回答しています。
20話にてコタローに「かわいいぼくを誰よりも長く見続けたで賞」を授与して100万回かわいいと言える権利を与えると言ってかわいいと言ってもらおうとしたり、14話で自分をかわいく見せるマナーを考えたり番外編で自分のかわいいところをアピールしたスライム製の漫画を渡したりしてけなげですね。
カビぷにるやカブトムシは例外として女の子の形を維持しつつあらゆる「かわいい」を模索し続けるぷにるに情緒が破壊されますね。
一方通行の思いが交錯するぷにるはかわいいスライム
ぷにるはコタローにかわいいと思ってもらいたいけどコタローはぷにるをかわいいとは思っていても表には出さない性格です。
コタローはきらら先輩に夢中です。
肝心のきらら先輩は恋愛などに興味はなく母性本能を満たすことを優先しています。
思春期らしい大人ぶって素直じゃないコタローの性格。
(かわいいと思っているのに)意地を張っていて、ぷにるがかわいそうだと思いますが、やはりコタローにとってはぷにるは人生の登場人物の1人にすぎません。
彼は彼なりの優先順位に則って行動しています。
いつも周りを振り回しているぷにるだからこそ私たちの情緒の脳はここまで破壊されたのでしょう。
今後どういう展開になるか分かりませんが、今週あたりはホウ砂と洗濯のりでできた徒花を愛でることにしようと思う。
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