無題

火葬場で仕事をしていると当たり前だけど死と向き合う場面が多くある。

中でも死産時(胎児)のご火葬に関して、時にそのご両親に対し施設利用の説明をするのだけど、なんだか僕の方が悲しくなってきて声が震えてしまう。

お母さんと話すこともあるのだが、きっと辛い思いをされているだろうに、しかし『最期は明るく見送りたい』なんて言われたら、こちらが心を動かされてまるで目の前でドキュメンタリー番組でも観ているかのようだ。
女性って強いなぁと思う瞬間である。

一方で、火葬場として何ができるのかと考えるのだけど、あまりできることがないのが現状である。
でもここに我々が変わるための何かがあるのではないか。

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