さて、みかん。

オレの出身は静岡だ。有りがたいことに毎年沢山みかんをもらう。もう3月になるがまだある。うちの人と二人暮らしだとそうそう食べきれるものでもない。
12、1月と一番寒い時に皮をむいてホロがカラカラになるまで干して冷凍してあるのだが今の陽気ではそれも出来ない。
さて、
とりあえず皮をむいてみた。
う~ん、
ホロごとざく切りにして鍋に入れた。
五個、六個、もう一個。
鍋がいっぱいになった。
皮を捨てるのがもったいないと思ったオレは千切りにして鍋に入れた。
火をつけた。
「ジャムか?」
オレの家ではジャムをひと瓶きれいに食べきったことが一度もない。
パンに甘いものを塗る習慣がないのだ。
う~ん、
鍋が音を出し始めた。水分が少ないようだ。オレは菊正ピンを少し入れた。
う~ん、、、「味噌、か。」
味噌を入れたオレは唐辛子もたっぷり入れた。
グツグツさせてかき混ぜているうちにいい感じになってきた。
かなり煮詰まったのでゴマを入れて火を止めた。
柚子ほどではないが結構いい匂いが狭い部屋に充満している。
しゃもじに付いたヤツを舐めてみた。
どうでもいいが、この「舐」という感じはイヤらしいことに今、気がついた。オレがエロ小説ばかり読んでいるからか。
改めて、
なめてみた。
うーーー、うまい。
みかんの甘味だけなのでじつにフレッシュで爽やか。なにより皮がいい。もっと味噌と唐辛子を入れてもよかった。ゴマはなくてもいいか。

写真がへんな向きだがどうすることも出来ない。すまない。
しかし、これでみかんで酒が飲める。
喜んで記憶をなくすオレだった。

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