今週末から芝のクッション値公表へ

今週末の開催変わりを契機に、芝のクッション値が公表されます。今週の週刊競馬ブックに詳細が載ってますので、細かいところはそちらを見て頂くとして、馬場状態の他にこれをもってより細かい芝の状態が分かることが期待されます。良馬場なのにやけに時計が掛かっているなとか、稍重なのに良馬場並みの時計がでているぞといった場合に参考になるのではないでしょうか。ちなみに、計測自体は2年ほど前からやっているとのことですが、過去データは公表しない方針とのこと。

計測地点はゴールとその前のハロン棒のところ、そして4コーナーです。内回り外回りがあるコースは内回りのみの測定だそうです。結果的にゴール、200、400、4コーナーの4地点測定は東京競馬場と中京競馬場のみで、他はゴール、200、4コーナーの3地点計測ですね。

クッション値の標準は8〜10、7以下が柔らかめ、12以上が硬めという判定になるようで、参考までに野球場は10、サッカー場は9、いわゆる砂の校庭は63、畳は7、体育マットは5となるようです。

参考までに2018年のジャパンカップ、そう私が長い眠りから覚めて競馬に再参入した日ですがw、アーモンドアイのレコード時のクッション値は9.8で、昨年のスワーヴリチャードが勝った重馬場のクッション値は8.1だったそうです。あれで8.1なら、7なんて相当ユルユルでしょうね。

ついでにいうと、今年の1,2月の京都は時計が掛かる馬場でしたが、2回開催の2週目だけ急にクッション値が高くなり、時計が速くなったそうです。クッション値の決定に一番影響を与えるのは乾燥状態らしく、この時の京都もしばらく雨が降らなかったそうです。そういう意味では、先週末の新潟最終週で競馬ブックの吉岡さんが急に馬場がよくなったと解説していたのは、そこと関係があるのかもしれません。

ただ、クッション値が高いから速い時計になるとは必ずしも言えないようで、そこは各人の判断が重要になってくるということでしょう。また、個人的な見解ではありますが、開幕週などはクッションよりも芝の状態がいいということで時計は早めになると思いますので、しばらくは試し試しの活用が実際のところでしょう。有馬記念あたりでやっと見えてくるくらいの感じではないでしょうか。

(了)

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