まるで参考にもならない馬券検討〜アイビスサマーダッシュ(枠確定前)

千直は苦手

千直の予想は苦手です。というか、予想しないという方が正解です。なぜなら、枠の内外で有利不利が発生する、出負けしたらほぼ終了など、リスク要因が多すぎるためです。しかし夏の名物レースでもありますし、ひとまず検討だけしてみることにします。

ここはコース適性優先で

七夕賞のクレッシェンドラヴで思い知らされたコース適性の重要性。早くも忘れるわけにはいきませんので、その点からまず見ていきましょう。

やはり最も適性が高いのはライオンボス以外にはないでしょう。5戦して4勝2着1回。ここは断然のコース適性の高さと言っていいでしょう。前走の韋駄天ステークスは57.5キロを背負っての勝利で、今回は斤量が500グラム軽くなる57キロですので、勝機は十分にありと言えます。競馬ブックの吉岡さんによると、このレースで57キロを背負った馬の成績は0-1-0-18と散々なものですが、ここ最近ではプロキオンステークスを59キロで快勝したサンライズノヴァの例もありますので、重くても強い馬が勝つという割り切りができれば、ライオンボスが最有力となるかもしれません。

千直の勝ち星で次点となるのが3勝をあげているミキノドラマー、ダイメイプリンセスです。ただ、ミキノドラマーは近走が無残な成績ですし、3勝している一方で着外が10回ありますので、ここでは外しとします。かたやダイメイプリンセスは3-0-1-1で勝率6割、複勝率8割。そしてなんと言っても、夏場に強いという定評があり、2年前の勝ち馬。材料は揃っており、上位に指名です。難癖つけるのであれば、今年はそこまで暑くないですが、陣営コメントによると気温が高くなることで優位というよりも、それにより体がほぐれた方が走るとのことなので、寒い冬よりも暑くない夏、気温上昇そのものが好走要因として加点します。

そして2勝馬はジョーカナチャン、レジーナフォルテの2頭です。前者は前走の韋駄天ステークスでライオンボスの2着で上積みが見込める1頭です。難点は前走のライオンボスとの斤量差が4.5キロだったのが今回は3キロに縮まること。他馬との比較でも若干優位性が低くなっているのかなと言ったところです。後者は前走の回避理由が足を捻ったというもので、中間の調整も万全ではなさそうというのが競馬ブックの情報からの印象なので、評価は下げておきます。

激走期待馬は?

前走のCBC賞を逃げ切ったラブカンプーあたりが注目を集めるのかなと思います。鞍上も藤田菜七子騎手に乗り替わり、人気にもなりそうですが、前走が51キロだったのに対し今回は56キロ。前々走、韋駄天ステークスも藤田騎手鞍上で51キロだったものの、好位追走から最後は失速したように見えます。千直成績も0-1-0-3で特筆すべきものでもなく、藤田騎手で過剰人気になると思いますので、見送りが賢明と判断します。ただ、前走で完全復活なったと言えるだけの材料が揃えば、その限りではありません(もっともその材料が揃うのはレース後なのかもしれませんが)。

しかし、激走期待馬はナランフレグです。千直は1−0−0−1で、おそらくそこまで低い人気にはならないと思います。注目は前走の韋駄天ステークスで、5着とは言え、ライオンボスと0.3秒差。出負けとまでは言えないですが、スタートで加速せず15番手という千直では絶望的とも言えるところから、最後は馬場の5〜6分どころを追い上げたものの「スピードに乗っていき出したところがゴール」(丸田騎手、レース後コメント)でやや積極性に欠けるようにも見えました。ただ、後方から千直のセオリーである外ラチ沿いではないところでの追い上げ、そして上がり600メートルは最速の31.6で、これは見どころ十分でした。今回は引き続き丸田騎手騎乗ですので、よほどの内枠でない限り、面白いと思います。基本的には脚をためて上がりにかけるタイプの馬かと思いますので、もう少し前目でうまく運んでの上がり勝負に持ち込めたら、勝ちは確定ですね。丸田騎手の好騎乗に期待します。

ついでに穴馬も

人気はどうかは見当つきませんが、モンペルデュが不気味です。初芝に加えて、3走前に落馬(戸崎騎手長期離脱の原因)、2走前は最下位、前走は感冒で出走取り消しと、完全に流れが向いていませんが、4走前は不良馬場のダートでレコード勝ちとスピード勝負ならもってこいの可能性があります。しかも、鞍上は千直の鬼、西田騎手というのが惑星馬のフレグランスがプンプンしてきます。今週の調教もかなり良かったようなので、当日の雰囲気次第で買い目に追加ですかね。

何かの参考になれば幸いです。

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