栄光の名文たち 追悼かなざわいっせい氏 第2回

はい、今回もそして次回もその後もタイトルはグリーンチャンネルほかで流れている「栄光の名馬たち」のパクりです。

今回は前回の予告どおり、ジェット噴射騎手理論が初登場の回です。1996年出版の『七転び八つアタリ』からの紹介です。これは単行本1冊目で、かなざわいっせい氏の競馬ブックデビューから始まる書籍です。この回は単行本では10話目。全部掲載しているのあれば、連載10回目にしてものすごい理論を打ち立てたことになります、ね?w

ジェット噴射騎手を狙い撃つ、ゾ!(本誌掲載1994/10/1・2

この回は、オールカマーの話から始まります。結果的にビワハヤヒデとウィニングチケットのガチガチ2頭で決まったレースですが、その後、散々酒を飲んで帰って考えついたのが、ジェット噴射騎手です。

先に余談ですが、この頃のオールカマーはなんとG3。そんな時代もあったのですね。で、もう一つ余談。今週twitterを眺めていたら、この世代の3強であるビワハヤヒデ、ウィニングチケット、ナリタタイシンがまだ存命のようですね。3強が揃って生きているケースは稀ということで、ちょっと気になった情報でした。

さて本題に戻ります。

ふとしたことから騎手が気になったかなざわ氏は、帰ってすぐに調査を開始。まずはその日のレースを振り返ってみたら面白い事象を発見します。それはその日の第7レースと第8レースで万馬券を演出した人気薄の馬のジョッキーが、その週の土日で1鞍または2鞍しか乗っていないということです。ついでに前日の高額配当も調べたら、その条件に当てはまるというわけです。つまり、乗鞍が少ないからそこにかける気合いはハンパないというわけで、万馬券を演出しているのではないかということですね。そこでジェット噴射騎手と命名したのです。

冷静に考えればあまり根拠がないように思えますが、確かにその日に1回しか乗らないのであれば、気合い乗り抜群ということも十分ありますしね。意外にバカにできない理論ですよね。

かく言う私も、一時期は困ったときはジェット噴射かどうかをチェックしたりしてましたので、懐かしいといえば懐かしいですね。

ところで、これを書いている途中に船橋でダイオライト記念があったのですが、ルメール騎手騎乗のアナザートゥルースが快勝しました。おや?よく見たら、ルメール騎手はジェット噴射騎手じゃないか!www

もちろん交流競走なのでダイオライト記念にしか乗らないだろうし、岩田父も川田もジェット噴射です。そもそも普段からほとんど乗らない騎手がジェット噴射なので、彼らのような上位ランク騎手は対象外ですよね。

調べついでに今日の船橋競馬に参戦している騎手の状態を見たら、意外に1回くらいしか乗らない騎手が多いんですね。その彼らがジェット噴射騎手なのかどうか、今は調べる気力がありませんが、何かの折りに見てみようかと思います。

少しネタをためるので、次回は時間おいての執筆になると思います。

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