土曜絵画:(映画絵練習帳その4)

画像1 映画のシーンを15分で描いて、絵の練習をしようという『映画絵練習帳』その4です。ここでは映画の内容についてではなく、絵について語りたいと思います。今回もちびまゆさんが中心となって運営されている企画『 #土曜絵画 』に参加しておりまーす!
画像2 【暗数殺人(2018)】これは画面のレイアウトの練習のために描いた絵です。もっと細かくいうと望遠レンズでの圧縮効果の構図の練習ですね。道が一直線に続いている構図って、単純だけどそれゆえに向こうの詰まり具合とか描きこみ具合とかの精度が試される気がします。一点透視って個人的には一番難しいなーと、毎回思うんですよね~。上手くいけば超カッコいいんですけど。
画像3 【ピンクリボン(2004)】この映画はピンク映画のドキュメンタリーでして、あの時代感が出るような絡みを描きたいなーと思って描いた絵です(文字のテロップもそのまんま)。いつかはもっとがっつりとしたヌードを描きたいなーと思っているのですが、なんとなく照れちゃってダメですねw。個人的には男性の昭和特有の髪型と眼鏡がポイントでした。あと文字ね。(手書きの文字はいつも自分で「下手だな~」と思うんですが、一向に上手くなりませんw)
画像4 【鬼手(2019)】これは『久々に筋肉描きたいなー』と思いながら描いた絵です。筋肉は定期的に描きたくなるんですよねーw。韓国映画のマッチョな人って、彫刻みたいにキレッキレの筋肉なので、そういうのを見ると無性に描きたくなってきます。アジア人のマッチョは頭の大きさが欧米人と比べて大きいので、ちょっとバランスが違うんですよね。個人的にはフィクション過ぎるドウェイン・ジョンソンの筋肉よりもリアリティのあるアジア人マッチョの方が好きです。まぁ、韓国人のマッチョも大概えぐいんですけどもw。
画像5 【新宿スワンⅡ(2016)】人物を描く時って私の場合は2種類の描き方があって『写実寄り』か『キャラクター寄り』かで分けられるんですけど、これはキャラクター寄りを意識した描き方をしています。いわゆる『マンガっぽい絵』ですね。その場合、線数自体は少なくなるんですけど、その少ない絵で成立させるための取捨選択が難しかったりして、どちらが簡単とは言えなかったりします。でも映画を観ていてキャラクターが立っている人を見るとそっちよりで描きたくなるんですよね~。
画像6 【人間失格 太宰治と3人の女たち(2019)】こちらは写実寄りですね。写実は人の表情というよりも全体の雰囲気とか佇まいなんかを表したい時に描くことが多い気がします。キャラクター寄りで描く時は表情から描くことに比べ、写実寄りの場合は全体のシルエット(輪郭)から描く事が多いです。同じ人物を描く場合でも意識によって描き方が変わるので、自分でも面白いなーと思いながら描いていますw。この絵は割と思い通りに描けたので、気に入っています。
画像7 【スリ(2000)】これはレイアウト(構図)の練習の為に描いた絵です。昔の映画ってレイアウト的に描きたいなーと思う面白い構図が多いんですよね。それは昔の映画の方が優れている訳ではなくて(画面の構成要素として余分な情報も多い)、今のトレンドとセオリーみたいなものが違うのかなーと。今回描いた絵も、構図的に素晴らしいって訳ではないんだけど、高低差とか人物の遠近感とか、配置のバランスとかを見ると、何となく気になるんですよね。どこに反応しているのかは分かってなかったりするんですがw。
画像8 【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007)】アニメのイラストを描く時にいつも思うんですが、『そのままそっくりに描くことを頑張る』か『全然違う絵柄で描く』かの間ですごく悩むんですよね。アニメの場合って画面がそのまま絵だから、それをそのまま正解の線なんですよね。実写だと自分の解釈(あるいは描きクセ)によって選びとる線が違うのであまり悩まないのですが、アニメの場合はただの模写になってしまう気がして。毎回悩みつつ、大体は模写に落ち着きます。今回もそう。
画像9 【映画 賭ケグルイ(2019)】これは上記の例で例えると『キャラクター寄り』の絵ですね。女性の場合は大抵キャラクター寄りになる気がします。写実的になるとなんとなく魅力的に描けないような気がするんですよね~。あと今回の絵は途中からコピックを入れて、階調を線だけでなく色(といっても白黒ですがw)でも表現できるようにしました。今回は主演の浜辺美波さんの可愛さが抜群だったので、どうにかしてその魅力を描けないかなーと気合を入れて描きましたw。今回はここまで、また次回~☆

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