土曜絵画:(映画絵練習帳その7)

画像1 映画のシーンを15分で描いて、絵の練習をしようという『映画絵練習帳』その7です。ここでは映画の内容についてではなく、絵について語ります。今回もちびまゆさんが中心となって運営されている企画『 #土曜絵画   』に参加しておりますよー!
画像2 【マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン(2014)】この子はレフン監督の娘さんですね。この子がねぇ、ものすっごい美人さんな訳ですよ。そういう人を見るとなんとかそれを絵に落とし込みたいという気持ちになるんですが、描くほどに『この人の魅力が伝えられてない…』と自分で自分にがっかりしますw。絵としてはキャラクターとしてしっかり描きこみたかったので、背景も身体のデッサンもなし。ほぼ顔だけのアップです。あと歯が見えてない笑顔が新鮮でしたw。
画像3 【決闘の大地で ウォリアーズ・ウェイ(2010)】これはウエスタンの服を着た女性が描きたかった絵ですね。本当はもっとヒラヒラしてるし、可愛いはずなんだけど、シルエットを描くぐらいで終わってしまいました。ここら辺が色を含めて15分で描くという縛りにありがちなやつですね。もうちょっと赤を印象的にしたりとか、手前の黒を真っ黒にしてコントラストを上げた方が良かったかな~とも思ったのですが、そういうのを考えるのは大抵だいぶ後だったりしますw。
画像4 【薄暮(2019)】このあたりの絵は画材のコピックをどう使うかを考えながら描いていることが多いですね。この絵もそう。色の配色と重ね塗り(グラデーション)を上手く表現したいなーと思って描いた絵だったんですが、あんまり思った感じにはいきませんでした。やはり重ね塗りするには丁寧な塗りが必要だし、それを広い面積でやろうとすると時間が掛かってしまうなーと。コピックはワンポイントでベタ塗りをする分には良いけど、全体塗りは15分では厳しいなーと思いました。
画像5 【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012)】アニメをお手本に絵を描く時は『キャラクターを描くのか(模写)』と『動き(デッサン)か構図(レイアウト)を描くのか』という、大体二つの方向性がある気がします。人が描いたものなので、実写とはちょっと意識が変わるんです。この絵はどっちも描きたいと欲張った絵ですねw。エヴァ劇場版は一画面の情報が多すぎるので、その魅力を分析するだけでお腹いっぱいになるのですw。本当は髪をもっときれいに塗りたかった~。
画像6 【彼らは生きていた(2018)】この映画は当時の映像を使って構成されているのですが、どれもシーンも絵力があり過ぎて何を描いたらいいか迷いましたw。この絵って(私の絵が、という意味ではなく)すごい絵ハガキみたいな非現実感ありません?描いてると分かるのですが、このご婦人がたが立っている船乗り場ってめっちゃ高い所にあるんですよ。縄をくくるやつとか『当時はこういう感じだったんだな~』なんて現在との差を思いながら描いてました。クラシック!
画像7 【打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017)】私は『化物語』のアニメのキャラクターデザインなどを手掛ける渡辺明夫さんの女の子が大好きなんですが、それをどうにか描けないかな~と思って描いた(そして失敗した)絵です。アニメは線が少ないので、各パーツの大きさとバランスが命なんですが、こだわり過ぎちゃって時間だけが無駄に掛かっちゃうやーつ、でしたw。本当はもうちょっと可愛かったんだけどな~。(定期)
画像8 【82年生まれ、キム・ジヨン(2019)】これは後ろの建物が描きたかったやーつ、ですね。ここまで顔のアップとかパーツメインな絵が続いていた事もあって、建物の練習もしたいなーと思って。この場面が面白いなーと思ったのは『高層建築なのに珍しいアイレベル』という点でした。人を撮っている構図なんですが、背景のパース感があんまり見ない感じだったんですね。こういう絵を描く時は大体そういう所に関心が行ってますw。
画像9 【アニマルズ 愛のケダモノ(2016)】表情の演技を描きたいなーと思って描いた絵です。また人物のアップですけどもw。人の表情って写真にすると思ったより地味で、流れの中で『良い表情するな~』と思って模写してみても、描いてみると地味だったりすることが結構あったりします。頭の中にある印象をどれだけ絵に乗せられるかっていうのは、見た物を描けるという絵の技術ももちろんですけど、どこを取捨選択して描くかというのが重要な部分なのかな~と思うんですよね。
画像10 【ほっぷすてっぷじゃんぷッ!(2018)】私は昔からエッチな絵(=性的に魅力のある女性)を描きたいマンなんですが、どうにも"照れ"が邪魔して描けませんw。人にとってはどうでも良い自意識なんですけど、そういう気持ちほど若い時だけじゃなくて大人になってもずっと残って消えないんだな~って最近になって知りましたw。そんな私が『今こそチャンス!』と張り切って描いた絵です。どうぞ、ご査収下さいw。
画像11 【たまこラブストーリー(2014)】これは水彩で描きました。それまではコピックが多かったんですが、全体を塗るのに時間と手間が掛かるなーと思っていたので、水彩で試してみました。確かに綺麗に出来たけど、これはなかなか地獄の予感w。まぁ、描いている時間は全部15分なんですけどね。道具を出す準備の面倒さや、色と線画の時間配分など、その前のシミュレーションが超疲れるわけですw。
画像12 【手紙(2006)】そして、これは水彩の失敗例(早くもw)。重ね塗りがキレイなのが水彩の良い所ですが、それをやるには15分という枠はあまりに短くて、全然乾きませんでしたw。あとは線を鉛筆で描いてみたらやっぱり印象が薄くて上からペンで描いたんですが、にじんじゃって汚くなってしまいました。どうしようかなーと悩んだ結果、ボツとなりました。これも『良いシーンだから、ちゃんと描きたい』と思って、空回りした感じの絵ですねw。
画像13 そしてやり直したがこちら。これも線画は鉛筆と筆ペンで描いていて、グレー(コピック)で塗った後に、パソコンの色彩調整で色調を変えました。色調を変えたのは全体の印象を変えたかったからでしたが、これはやらなくても良かったかなーと思いました。そこに手を入れるとライブ感がなくなるなーと。色々試してみるもののなかなか上手くいかないですねw。というわけで、今回はここまで。ではでは、また次回~!

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