『山崎十八年』はゴードンが最も愛するシングルモルトの傑作だ。
普段は安酒で満たされたスキットルの蓋を開けると、この日だけは芳醇な香りが鼻腔をくすぐる。彼はその黄金の雫を墓石に掛けると、残りを自分の口に注ぐ。そして、
「誕生日おめでとう」
ゴードンはそう言って、寂しげに笑った。
キャラクター表5-2

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