見出し画像

7.大久保公園前で立つ女性/ホストという仕事の価値/政治家とは


先日、久しぶりに新宿に足を運んで、トー横や大久保公園を歩いてきました。トー横(コマ劇場前)はイベントがあるみたいで人が入れない感じになっていたのですが、大久保公園はまだ日が高いうちから何人もの女性たちが一定間隔をあけて立っていました。
そこで何をしているかは殊更には書きませんが、待ち合わせでもない女性が、ケータイに目を落としながら誰かを待っている様子を見てると『すごい光景だよなー』と圧倒されます。楽しくもないし、悲しくもない、なんとも複雑な気持ちです。だけどこういう圧倒的な現実というものを知っておきたくて、一度は見ておきたかったんですよね。

ある調査によると、ここで立っている女性の多くは、稼いだお金をホストに使っているそうです。もちろん全ての女性が、という訳では無いと思いますが、暮らすお金が無くて、という女性が多い訳ではないよう(ただほとんどが虐待の経験者だそうです)。

私はずっとホストって一番ひどい仕事だなーと思っていたんですね。女性を色恋で舞い上がらせて何百万というお金を一晩で使わせる。キャバクラなども似たようなものだけど、何となく男とはちょっと事情が違うのかなと思ったりします。身を持ち崩したとしても自業自得のような気もするし。
だけどホストは、若い女性でも風俗に落としてまで大金を使わたりも平気でしますので悪どい印象があります。テレビでローランドさんとか見ても『人を地獄に落とすホストが何言ってんの?』って思ってたんです。

ただ、あるホストのyoutubeの動画を見ていて『ああ、ホストも仕事として必要なんだな~』と思ったんですよね。そこまで忌み嫌う仕事でもないのかもしれないって。
そのチャンネルのどこに気付きがあったって訳でもないんですが、ホストクラブで起きる事件や人間関係のドキュメントを見ているうちに『考えてみたら、ホストって騙してるって訳ではないよな』って思い直したんです。
ホストはお酒の金額も隠したりしないし、お金の為に接客していることを客も知っている。だとしたら少なくてもフェアな仕事だし、(例えそれで大久保公園に立つことになっても)また行きたいと思えることは、お金を払った価値があったということなんじゃないかなって。

『だから素敵な仕事だよね~』とは残念ながらなりませんが、私個人の職業ランキングの最下位からは大分上がったのは確かです。



ちなみ現在の暫定最下位は『政治家』です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?