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黄銅について

黄銅(おうどう)は、銅(Cu)と亜鉛(Zn)を主成分とする合金の種類です。 名前の通り、典型的な黄色の色合いを持ち、様々な産業や用途で広く使用されています。 黄銅は銅と亜鉛の比率によって特性が変わるため、様々な特性を持つバリエーションがあります。

  1. 耐食性と耐蝕性: 黄銅は耐食性があり、湿気や一部の化学物質に対して比較的耐久性を持ちます。また、酸やアルカリにも一定の耐久性を示すことがあります。これらの特性から、湿気の多い環境や水周りの設備に広く使用されています。

  2. 密度と剛性:黄銅は銅と亜鉛の合金であるため、純銅よりも密度が高く、剛性(硬さ)が向上します。これにより、黄銅は強度があり、耐久性に優れた素材として様々な機械部品や装置に利用されます。

  3. 切削加工性:黄銅は比較的軟らかい金属であり、切削加工がしやすいという特性があります。このため、加工性が良く、精密な形状の部品や工具に適しています。

  4. 熱伝導性: 銅は優れた熱伝導性を持ちます。黄銅もその主成分に銅を含んでいる為、優れた熱伝導性を持ちます。この特性から、冷暖房設備や熱交換器などの熱伝導性が要求される用途に利用されます。

  5. 抗菌性:銅には抗菌効果があることが知られており抗菌、黄銅にもされる一定の性があるとされています。これは、病原菌の繁殖を抑制する効果が期待され、医療機器や防菌対策が必要な場所で使用されることもあります。

黄銅は、建築・建材、機械加工、電気・電子部品、船舶・航空機の部品、楽器(トランペットやサクソフォンなど)、装飾品、キッチン用品、水道設備、防火・盗難対策など多岐にわたる用途で利用されています。その特性により、多くの産業や用途でな素材として広く利用されています。
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