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分析・品質管理の自働化の動向③

試料搬送

一般的に試料採取カ所と分析を行う箇所にはそれなりの距離があります。勿論、分析装置を試料採取の現場に設置するケースもあります。しかしながら、周囲環境に影響を受けやすい過敏な分析装置を現場で管理する事は難しいことと考えます。各サンプリング箇所から高速で試料を分析室まで搬送し、迅速に機器分析を行うことが世界的なトレンドとなっております。また、現場からの搬送を人による搬送としますと時間的にも又、搬送の信頼性も低くなり、自動高速搬送が現在では、分析試料の最良の選択肢となっています。
自動高速搬送は、約1世紀以上も前にドイツで開発された気送管による気送放送が主流となります。気送管搬送は30年位前までには、よく病院の紙のカルテを搬送するシステムとして一般的に利用された方法でしたが、昨今はカルテ等のデータは電子化が進み、病院から気送管搬送システムは消滅しました。
一方、実際の試料を分析する鉱工業分野では高速搬送の手段として世界的に広く利用されています。今後も更にこの分野での利用が広がるものと考えます。
以下に気送輸送の簡単な原理を示します。基本的には一般的な鉱工業で利用されているバルク搬送に近い原理ではありますが、分析用試料の場合は採取された試料の汚染が無いように搬送されなければなりません。従って、其々の試料はカプセルに入れて搬送されます。

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図3は概略であり実用時にはカプセルの管及び搬送距離に合わせたブロアー(または圧縮空気)が必要となります。必要空気量等はメーカーの計算、配管工事もメーカーの指示に従って行われることにより非常に安定したカプセル搬送が可能となります。


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