小説 第一回AI Selection (36) 馬耳島 封

馬耳島 「ロシア人を呼べ。ウイルスのあいつだ。何だ、減ってきているじゃない。駆除されてるんじゃないの。これ。」

秘書官 「それが、連絡がつかないんです。ロシアに戻ったという噂もあります。どうしましょう。この前、ウイルスを強化するためのお金は、払ったばかりです。」

馬耳島 「これを見てみろ。新聞にYomi Toのウイルス沈静化って出てるぞ。何とかならんのか。そろそろ百々野津まりがあたらしい首相になって1ヶ月だ。閣僚と発表されるんじゃないか。俺にお願いしたいって連絡は、まだないんだろう。」

秘書官「はい。まだ打診はありません。」

馬耳島 「クーデターだよ、これじゃあ。北海道同国、国王 馬耳島だよ。」

秘書官「先生、実は、別の噂が入ってきていまして、こちらは、所属する党からの情報ですが、二院制にして、一つは今まで通りの選挙を行うそうです。「

馬耳島「それは本当か?きちんと確認しろ。もし本当なら、わしは出るぞ。当選は確実だ。党の幹事長に連絡しておけ。」

秘書官「一応、詳細も聞いたのですが。」

馬耳島「そんなんはいい。どうせ、出たらわし以上に政治をしている奴も、もう残っていないんだから、当選するに決まってある。選挙区は北海道にするか。前の選挙区は津波で流されたからな。地元の奴らまででバラバラだろうし。」

秘書官「それが、銀河内での、」

馬耳島「わかった。わかった。皆まで言うな。選挙のことは、わしが一番知っとる。心配はせんでもいい。」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?