追悼 藤原啓治さん

声優の藤原啓治さんが亡くなった。

幼少の頃はクレヨンしんちゃんの野原ひろしとして、ここ数年は自分がMCUにハマったこともありトニー・スターク/アイアンマンとして、その声を聞き続けてきた。

キングダム・ハーツシリーズではⅩⅢ機関の中心メンバーであるアクセル、特撮では特命戦隊ゴーバスターズの主人公 桜田ヒロムの相棒であるチダ・ニック…。

アニメにゲーム、特撮に洋画と様々な媒体でその声を通して、強さとカッコ良さと優しさを届けてくれた。

特に野原ひろしとトニー・スタークの存在は私の中でかなり大きい。

クレヨンしんちゃんは小さい頃から大好きで特に原恵一さんが監督を務める劇場版(暗黒タマタマ大追跡〜アッパレ戦国大合戦)は繰り返し見ていた。
暗黒タマタマで親として兄になったしんのすけを説き、ブタノヒヅメでは父親として死線をくぐりぬけてしんのすけを助けに行く姿はカッコ良かった。
そして、原恵一監督のしんちゃんといえばなんと言ってもオトナ帝国の逆襲であろう。
中盤で名シーンとして有名なひろしの回想シーンがあるが、歳を重ねていく事に深みを増していく大好きなシーンだ。
敵のボスであるケンとチャコに対して手下に羽交い締めにされながらも「家族がいる幸せはお前たちにも分けてやりたいくらいだぜ」と言うシーンも好きだ。
いつか、自分に子供ができた時にはこんな風に思えるようになりたいと思っている…!
とにかく、父としてだけではなく、1人の男としての野原ひろしが大好きだった。

トニー・スタークもまた大好きなキャラクターだ。嫌味で傲慢で自信家のプレイボーイだったトニーは、死の恐怖に直面しヒーローとなる。
しかし、ヒーローとなってからも自分の性格や過去の過ちのせいで敵を作り、世界の危機に対して誰よりも恐怖を持っている。
MCUには魅力的なキャラクターが沢山いるが、その中でも1番好きなのは、人間臭いトニースタークだった。
トニーはアベンジャーズ/エンドゲームで自分の命と引き換えに全てを終わらせた。
その後の作品であるスパイダーマン/ファーフロムホームでは彼が死に悲しみにくれるピーター・パーカーや世界の人々の様子の描写あったが、それと同じく今日本の人々は悲しみにくれている。
もうあの声のトニースタークを見る事は出来ないと思うと、トニーの死をこれまで以上に感じてしまうのだ。

それくらい、藤原啓治さんの声を聞いて育ってきた。元気や勇気をもらってきたのだ。

本当にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

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