名探偵コナンという作品がずっと好きだという話。

「名探偵コナン」が物心ついた時から大好きだ。
小さい頃、どちらかと言うと家でテレビを見てる方が好きな子供だった。

親が録画したアニメのビデオを繰り返し見てたのだが、その時に親が私に与えたビデオが「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「名探偵コナン」だったのだ。3、4歳そこらの子どもに見せるにはコナンは少し早いような気もするが、そんな訳で私はコナンを見まくって育った。

プラスチック爆弾・青酸カリ・味覚障害・ロマノフ王朝・頸動脈…、恐らく普通に成長した場合、その年齢では覚えないであろう言葉をたくさん覚えた。
ダンボールで腕時計麻酔銃とスケボーを作り、高い所でに登っては怪盗キッドよろしく「レディース&ジェントルメーン」と叫び、風呂に潜って空のペットボトルで空気を確保し…真似した事を挙げればキリがない。そのくらいコナンにのめり込んでいた。

主題歌の入ったアルバムも3までは持っているし、今は重要な回だけ録画するだけだが、10年ほど前までならOP・EDも全て歌えるだろう。(GARNETCROWを生で聴いてみたかった…。)

私が知らないだけで昔からそういう風潮というか立ち位置にあったのかも知れないが、近年(と言ってもここ10年くらい?)は女性ファンが増え、コナン/工藤新一や怪盗キッド、服部平次などのお馴染みのイケメンキャラクターに加え、赤井秀一や京極真などの割と昔から登場してはいるがここ数年で改めて人気が出ているキャラクターのグッズやアイテムを販売し人気を博している。
その中で一際女性人気があるキャラクターとして欠かせないのが安室透/古谷零である。
彼は漫画では2011年、アニメでは2012年に登場。組織の一員、私立探偵、真の正体は公安警察という3つの顔を持ち、キャラクターで、登場後瞬く間に女性ファンの人気を獲得し、2018年の劇場版「ゼロの執行人」ではメインキャラクターとなり大ヒットを記録した。

昔からのファンとしては、今の盛り上がりは本当に嬉しい。女性ファン向けのグッズ展開が多いが、それでも嬉しい。どんな形であれ人気はないよりある方がいい!

私の思うコナンの面白さはミステリーとしての面白さとラブコメとしての面白さ、多彩なキャラクターたちの持つ魅力と長いシリーズだからこその伏線回収、そしてフィクションのリアルの絶妙なバランスだと思う。
その最たるシーンが劇場版「天国へのカウントダウン」の終盤だろう。
ビル火災に巻き込まれたコナンたちは探偵団は爆発を利用した車での脱出を考えつくが、その際に灰原とコナンの間では数式を利用した会話が展開されるのだ。
このシーンに当時5歳だった私は心を奪われた。

この数式は学者である原作者の青山剛昌先生の弟さんにチェックしてもらったものだというとはファンの間で有名な話ではあるが、そのリアルさで、車でビルからビルに飛び移ることが可能に思えてしまう。
これこそがコナンの持つフィクションとリアルのバランスなのだ。

私はそんなコナンたちに今後も魅了されていくだろう。

残念ながら今年の劇場版「緋色の弾丸」は新型コロナウイルスの影響で延期になってしまったが、原作でも人気の赤井一家がメインとあって期待度は例年以上に高い。しかも主題歌はあの東京事変!あぁ…早く見たい…。

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