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テイルズ・アット・ザ・ベイルファイア(11):トーチベアラー2019からの伝言
よく来たな兄弟。今年も焚き火の季節だ。火にあたるといい。暗くて顔がよく見えないが、君は去年もここに来たか? それとも、今年が初めてか? どちらにせよ、歓迎しよう。君が再来せし友であれ、初めての友であれ、この森に集いし者は皆兄弟であり、同胞なのだからな。
また火を起こしたんだ。よければ、君の火種と薪も足してくれないか。俺たち一人一人の持っている火種と薪を持ち寄って、大きな大きな焚き火を作ろう。この火を手がかりに、じきにもっと多くの冒険者がここに集うようになるはずだ。去年よりも、一人でも多くの冒険者が集ってくれる事を願う。それが、去年焚き火をともに囲んだ仲間との誓いなのだ。だがこの誓い、俺一人では守れぬ。君の力を貸してくれ。輪をなして共に座し、来たるべき朝を待とうではないか。
今夜は、昨年起こした焚き火の炎を一年間掲げ、ここへ持ち帰って来てくれた「灯火の運び手」を君に紹介しよう。約定により、彼は今年再び「灯火の運び手」になる事は能わぬ。今年はまた新たな戦士が、彼の称号を継ぐのだ。無論、彼が退く事などない。焚き火の夜、彼はかの称号を背負った者にふさわしい技を見せてくれよう。そして彼は、新たなる運び手を待つのだ。
だがその前に、今宵は彼の話に耳を傾けようじゃないか……。
テイルズ・アット・ザ・ベイルファイア
〜焚き火を眺めながら語ろう〜
ようこそ。テイルズ・アット・ザ・ベイルファイアも4年目。このシリーズ記事では、ペイントコンテスト『ベイルファイア』に関連したホビーアドバイスを届けている。第11回連載となる今回は、昨年のベイルファイアにおける優勝タイトル『トーチベアラー2019』を獲得した、立田 史明氏(noteではふぅ名義)から寄せられた記事を掲載する。
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それじゃあ、氏にバトンタッチだ。楽しんでくれ!
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焚き火とメタルとレクイエム
次なるベイルファイアの開催がアナウンスされてからもう1年が経とうとしている事に、時の流れの早さをビンビンに感じる、そんな夏の日。今年も去年と同じように、新たな薪をくべる為にミニチュアをセッセと作っているわけですが、去年と違うことがあります。私は今、トーチベアラー2019として、この寄稿文を書いているという事です。
自分の趣味人人生の中で、本当に納得いくまで打ち込んだと胸を張れるこの作品の解説やミニチュアホビーへの想いを、ファミリーヒストリーの主題歌をBGMにしながら読んでみて下さい。
出会いはスローモーションからのエクスプロージョン
ちょうどYouTubeやサブスクを立ち上げ、ファミリーヒストリーの主題歌のイントロが鳴り始めた頃ですかね。今でこそ日々メタルミニチュアに触れていますが、私自身のメタルへのイントロダクションは、高校生の頃でした。
当時、雑誌のおススメで掲載されていたCD。それがジューダスプリーストのペインキラーだったのです。初めて聴いた時の感想は「言葉の意味はよくわからんが、なんだかカッコいい‼︎」でした。それはまさに心が吹き飛ぶような鋼鉄の純情な感情。
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周りがジュディマリやaikoを聴いていた時に、ジューダスプリースト。もちろんバツグンにモテませんでしたが、私が今日ここで書きたいのはその話ではありません。
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