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クリスマス2021:評議会メンバー限定ミニチュア

評議会メンバーのみんな! 元気にしているかい? 今年は特別にクリスマスの「評議会メンバー限定ミニチュア」を用意したのでお知らせしよう。

今回俺が用意した限定パルプ・ミニチュア...筆頭は新作『速攻野郎Aチーム フルセット&バン』だ。加えて、以前販売されたパルプミニチュアたちの限定再販もある!

評議会メンバー限定ミニチュア購入の合言葉

今回のリリースは、君が評議会メンバー、つまり「ハーミット・カウンシル」の定期購読者であり、この記事に書いてある『合言葉』を正しく備考欄に書くことが購入の条件だ。これは、日頃から俺たちを応援してくれている評議会メンバーへの「ありがとう」の気持ちを込めたものでもあるんだ。

リリースされた好きな限定ミニチュアをカートに入れ、通常アイテムと同じく購入してくれ(限定ミニチュアと通常アイテムは同時に買い物できる)。ただし、一つ重要なことがある。君が評議会メンバーであることを証明するため、限定ミニチュアが購入アイテムに入る時は、記事の最後にある「合言葉」を「備考欄」に必ず書き添えて欲しい。

評議会メンバー専用アイテムは商品画像がなく、代わりに上の画像が使われる。

今回の合言葉はエントリーの最後にあるぜ

合言葉が書かれていないか、あるいは間違っている場合、君は評議会メンバーではないとみなされてしまい、その注文は(その時購入しようとしていた他通常アイテムがあればそれも含めて)丸ごとキャンセルされてしまう。注意してくれ。

なお、合言葉を打ち間違えたり、入れ忘れてしまった場合は、購入から1時間以内に商店の「お問い合わせ」から、注文IDを添えて合言葉を送ってくれ。1時間経過すると、注文は例外なくキャンセルされる。

今日紹介するミニチュアは、いずれも12/17(金曜)の21:00にリリースだ。週末の商店はお休みなので、発送は週明け月曜になるので注意してくれ!なお、売り切れたらそのままSAYONARAだ。ミニチュア一期一会。


パルプ・ミニチュアの世界

パルプ・ミニチュア.....それは一体何で、なぜ俺がこのレンジを商店に備えているのか? そしてなぜ、一般販売されるミニチュアが極端に少ないのか? 古くからの読者はご存知かも知れないが、前回のパルプ・ミニチュア発表後に評議会メンバーとなってくれた人は少なくない。改めて解説しよう。


パルプとは?

ハーミットイン商店、およびハーミット・カウンシルは「オールドスクールファンタジー」をそのテーマに据え、根幹にヘヴィメタルの魂を燃やしている。日本で「オールドスクールファンタジー」というと、そこにSFの要素はあまり感じられないかもしれない。でも実際のところ、俺たちの愛するファンタジーの源流には「パルプ」と呼ばれるムーブメントがあり、それはファンタジーとSF、ホラーといった、現在たくさんの愛好家を持つ様々なジャンルのるつぼだった。

1923年に創刊された「ウィアード・テイルズ」は、パルプ・フィクション、すなわちパルプ小説をスターダムに押し上げた代表誌だ。ファンタジー小説、SF小説、ホラー小説、伝奇・奇譚が闇鍋のようにごった返すその紙面を飾ったのは、クトゥルフ神話の父ラヴクラフトや、「コナン」のハワードの作品などである。そこには冒険があり、戦いがあり、エロスとカタルシスがあった。ウィアード・テイルズを始めとするパルプマガジンは残念ながら過去のものとなったが、その精神は死なず、現在も世界各地で脈々と受け継がれている。


パルプはアメリカだけのものではないし、ミニチュアとも深い関係がある。上の画像を見ればわかるだろう。そう、1977年に創刊され、現在も続く「ホワイトドワーフ」だ。ウィアード・テイルズとむちゃくちゃ雰囲気似てるよね(エロスは少ないけど)。現在のホワイトドワーフとは似ても似つかないが、かつてのホワイトドワーフは、RPGのサプリメント記事やシナリオ、ボードゲームのレビュー、ウォーハンマーにミニチュアペイント、ファンタジーやSFの書評、そしてヘヴィメタルの記事が渦巻く、まさにパルプマガジンであり、ミニチュアホビーの聖典だった。


そしてここ日本においても、パルプはあった。その黎明は実際戦前に始まっていたわけだが、パルプという形では70年代に爆発的に広まり、80年代まではまだあった。児童書の形を取り、ありとあらゆる類の怪奇や想像が、オカルトやエログロとないまぜになって形をなし、当時のキッズたちに大いなる夢を与えたのだ(あるいはトラウマを植えつけた)。近頃流行のポリコレ(君も知っての通り、ポリコレとは「ポリスカー・コレクション」のことだ)とか、記事の正確性・信頼性とかなど眼中にない。とにかく振り切っていた。『ジュニアチャンピオンコース』『ジャガーバックス』『ドラゴンブックス』『ユニコンブックス』『学研のなぜなに学習図鑑』『フタミのなんでも大博士シリーズ』などなどなど。俺は70年代リアルタイムではないが、小学校の時、親戚のにいちゃんが持っていたのを読みまくったものである。

ここまでくればもうお分かりだろう。俺がハーミットイン・カウンシルでやっていることも、パルプ的なアプローチである。パルプはヘヴィメタルだからだ。それは安っぽいという意味ではない。そこには夢と憧れがあり、希望と情熱がある。そして、想像と創造の素晴らしさを教えてくれる。現代社会の情けなく薄っぺらい相互マウンティング文化を笑い飛ばす圧倒的パワーと、胡散臭いトレンドや「常識」に対するハングリーなファックオフ精神がある。大切だ。

パルプ・ミニチュア再び

現在「パルプ・ミニチュア」レンジには、他カテゴリーにも存在しつつ、パルプ的イメージの強い製品群(「南方の秘境」系)が顔を並べている。毎年、さまざまなパルプ・ミニチュアが限定発売されているが、今回もまた、一時的な限定販売となるだろう。

なぜ「評議会メンバー限定販売」なのか? これらを一般販売しても、今日話したような文脈がないので、他のアイテムとどう共存するのか、どうして存在しているのかがワケワカメだからだ。

加えて、今回リリースされるアイテムは、コロナで散々な今年のクリスマスを特別盛大に祝うための限定販売品であり、通常アイテムにはならない。ミニチュア一期一会だ。今回俺が用意したのは、クルックド・ダイス・スタジオ(イギリス)、そしてナイトメア・ゲームズ(スペイン)からの特別なアイテムだ。

それでは紹介しよう。なお、ここで紹介する様々な逸話は、当然ひとつの例でしかない。君が好きなように名前を与え、物語を考えてくれ。

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