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第4回ベイルファイア結果発表:KEEP IT METAL AND CARRY ON PAINTING

そろそろ燠火(おきび)にするとしよう。そうだ。火を消すことはない。長き夜が訪れるたび、俺はこの焚き火を何度でも燃え上がらせ、守る。そして、今宵同胞となった者たちに加え、多くの新たなる仲間たちもまた、この灯を目指して集ってくるだろう。雨が降ろうと、たとえ嵐が来ようとも、尊き魔力を秘めたこの炎はもはや消えぬ。消させはせぬ。

だが、炎とは使い方を心得ねばならんものだ。善く用いれば我らを助け、悪く用いれば我らを苛む。正しく用いれば、この炎は凍える人々に暖を取らせ、温かな食事を振る舞い、暗く冷たい夜を照らし、迷える人々を守る灯火となろう。しかし、間違った事に用いれば、この森は無論、この豊かな大地を焼き尽くし、死と灰のうちに滅ぼすだろう。

その危険を知ってなお、我らはここに火を起こし、君の薪を分けてもらった。ゆえに我らは、この炎が善に用いられるよう、常に努めねばならぬ。一緒に守り、育ててはくれぬか。そしてさらに大きな焚き火を、我ら自身の手でなそう。

それでは、今宵休む前に、しばし話をするとしようか。目が覚めれば、新しい一日が始まる。古風という風が、新たなる時代を運んできたのだ。

我が同胞よ…兄弟たちよ。この風に乗り、我ら共に野を駆けようぞ!

第4回ベイルファイアが幕をおろす

先日で、全作品にジャッジ・コメンタリーがついた。今ここに、第4回ベイルファイアに参加した全員へ「フェローシップ・オヴ・ザ・ベイルファイア(焚き火の仲間)」の称号を進呈しよう。俺たちは皆、一つの焚き火に集う仲間なんだ! 

ベイルファイアのジャッジコメンタリーは、俺が真剣に君の作品を見て、スゴイと思った部分を大いに礼讃し、次に繋がると思うチャレンジについて言及してきた。それぞれの作品に良さがある。素晴らしい作品をたくさん見ることができて、スゴイ刺激をもらったよ。俺自身、すでに次なる作品の製作構想を始めているところだ。

そして今日は結果発表の日だ。「焚き火の仲間たち」の中から、優勝者である「トーチベアラー2020」と、入賞者である「トーチガード2020」を発表する。

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古式ゆかしき伝統に従い、トーチベアラー2020とトーチベアラー2020には、世界で一つしかない、受賞者の名前が入ったマグカップを製造し、進呈する。ペイント中のリラックスドリンクの入れ物にしてもいいし、筆立てにしてもいい。あるいは、ウォーターポットにしてもいい。ぜひ普段使いしてくれ。

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トーチベアラーのマグカップ正面には、交差された二つの松明(ひっくり返して見れば、これが実は「筆」を模してもいることがわかるだろう)があしらわれる。YOUR NAMEには、作者の名前が刻印される。

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トーチガードのマグカップ正面には、燃え上がる炎の紋章(あるいは筆の穂先)を帯びた盾のシンボルがあしらわれる。YOUR NAMEには、作者の名前が刻印される。

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どちらのマグカップにも、背面には「KEEP IT METAL AND CARRY ON PAINTING - メタルであれ。そしてペイントし続けろ」と書かれている。離れて見ると「METAL PAINTING -メタルペイント」と読めるよう、超クレバーなフォントワークがなされているぜ。

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