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テイルズ・アット・ザ・ベイルファイア(9):じこはおこるさ
よく来たな兄弟。寒かったろう。さあ、もっと火のそばに来るといい。荷物を置いてくつろいでくれ。ジェスパーが持ってきた鹿肉の燻製でもどうだ。マーロのはちみつ酒もあるぞ。
この焚き火が燃え立つのは、今年で三年目だ。昨年の焚き火は一昨年の焚き火より大きいものになったが、今年はどうなるだろう。俺はもちろん、より大きくなると思っているし、そう信じている。
いかに冷たく厳しい冬が来ようとも、この炎は消して絶やさない。それが俺の誓いであり、俺と共に戦う戦士たちの決意だ。
友よ。焚き火の夜を間近に控え、今日は俺から話をするとしよう。
テイルズ・アット・ザ・ベイルファイア
〜焚き火を眺めながら語ろう〜
ようこそ。このシリーズ記事では、ペイントコンテスト「ベイルファイア」に関連したホビーアドバイスを届けている。今回は、ベイルファイアの締切に向けて、俺から君に伝えておきたいことがある。特に、製作が止まっている人や、参加しようかどうか悩んでいる人に向けてね。
昨年のテイルズ第6回「焚き火の仲間」で、「コンテストが戦いや競争でない」こと、また俺の言う「本気」がどういう意味か、また「見所を語る大切さ」についても話した。
最近カウンシル購読を始めた人は、以前のテイルズを読み落としているかもしれない。カウンシルの総合もくじを活用してくれ。
引越はうまく行った。全部が順調だったんだ。
今日はひとつ話をしよう。俺は第3回ベイルファイア開催の告知をしたあの夏の日から、時間を見つけては、ジャッジ参考出展の作品製作を続けていた。手間ひまをかけてじっくりと取り組んでいたんだ。それは俺にとってかなりの自信作となる予感がしており、一筆加えるたび、俺はウットリしながらペイントを進めていた。確実に昨年の作品を越えられる。そう確信している。
先日の引越にあたっての備えも万全だ。俺は、高校生時代から愛用しているキャリングケース(それはガンケースと呼ばれるタイプで、波型スポンジが入ったハードケースだ。ペイント済のミニチュアを安全に運搬する最高のガジェットである)に、製作済のミニチュアは無論、今回のエントリー作品もバッチリとパッキングした。
![サカイ引越センター-300x144-800x600](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16647769/picture_pc_f4e41c66f76528a0933866b0724ec04d.jpg?width=1200)
ワークスペースの引越を頼んだのは、パンダちゃんのサカイである。俺はサカイが大好きだ。帰国して以来、国内を3回ほど引越して来たが、いつもサカイだ。今回もサカイの仕事は素晴らしかった。パンダちゃんは最高だ。家財道具一式を真心込めて運んでくれる。そして笹を食う。
ワークスペースおよび自宅の引越もようやく落ち着き、俺はおもむろにキャリングケースからミニチュアたちを取り出し、キャビネットへと戻していく。サカイは丁寧に運んでくれており、家具や事務用品、生活雑貨から何から何までキズ一つない。荷物の紛失も当然ない。
キャリングケースも同様、大切に運んでくれた。ケースを開ければ、引越前にしまった時と全く変わらないミニチュアたちと再会できた。
問題はその後だ。
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