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クリスマス2022:評議会メンバー限定ミニチュア

評議会メンバーのみんな! 元気にしているかい? 今月はクリスマスがある。サンタさんが来るのだ。これを記念し、「評議会メンバー限定ミニチュア」を用意した。

サンタクロースは実在し、世界中の子供たちにプレゼントを贈ってくれるが、サンタクロースも人手不足であり、子供たちにプレゼントを配るので手一杯だ。俺たち大人の場合、サンタさんに手紙を書くだけではプレゼントが贈られてこない。そこで大人は、サンタさんになり代わり、自分でプレゼントを手配するのである。

幸いハーミットイン商店には1500点以上のアイテムがあり、25日まではクリスマス仕様の包装で発送される。加えて今日は、評議会メンバーだけが購入できる、特別な限定ミニチュアも紹介しよう。


評議会メンバー限定ミニチュア

今回のリリースは評議会メンバー限定販売となる。つまり「ハーミット・カウンシル」の定期購読者であり、この記事に書いてある『合言葉』を正しく備考欄に書くことが購入の条件だ。これは、日頃から俺たちを支え、応援してくれている評議会メンバーへの「ありがとう」の気持ちを込めたものでもある。もちろん、今日から購読を始めた人でも購入できる(これをキッカケに、どうかこれからも末永く応援してくれよな!)。

リリースされた好きな限定ミニチュアをカートに入れ、通常アイテムと同じく購入してくれ(限定ミニチュアと通常アイテムは同時に買い物できる)。ただし、一つ重要なことがある。君が評議会メンバーであることを証明するため、限定ミニチュアが購入アイテムに入る時は、記事の最後にある「合言葉」を「備考欄」に必ず書き添えて欲しい。

製品画像はこのレビューにある。
今回の合言葉はエントリーの最後にあるぜ。

合言葉が書かれていないか、あるいは間違っている場合、君は評議会メンバーではないとみなされてしまい、その注文は(その時購入しようとしていた他アイテムがあればそれも含めて全アイテムごと)キャンセルされてしまう。

合言葉を打ち間違えたり、入れ忘れてしまった場合は、購入から1時間以内に商店の「お問い合わせ」から、注文IDを添えて正しい合言葉(この記事の最後にある)を送ってくれ。1時間経過すると、注文は例外なくキャンセルされる。

発売と発送のタイミングについて

今回紹介するミニチュアは、12/3(土)の21:00に発売だ。商店は金曜、土曜、日曜、祝日がお休みなので、発送開始は週明けの5日(月)となる。普段なら即日か翌日発送なのに、どうして発送までこんなにかかる曜日をよりによって発売日に選んだか? 注文が殺到し、梱包・発送業務がパンクするのを防ぐためだ。

今回のリリースでは、発売日から4日までの注文は5日(月)に発送完了、火曜以降に順次お届けできる見込みだ(購入の日時によって発送タイミングがずれる場合や、発送先地域によって日数が変わる場合もあるので注意してくれ)。

なお、配達の希望日時指定がある場合は備考欄に書いておいてね! 



パルプ・ミニチュアの世界

パルプ・ミニチュア.....それは一体何で、なぜ俺がこのレンジを商店に備えているのか? そしてなぜ、一般販売されるミニチュアが極端に少ないのか? 前回のパルプ・ミニチュア発表後に評議会メンバーとなってくれた人もたくさんいるので、改めて解説しよう。


パルプとは?

ハーミットイン商店、およびハーミット・カウンシルは「オールドスクールファンタジー」をそのテーマに据え、根幹にヘヴィメタルの魂を燃やしている。俺たちの愛するファンタジーの源流には「パルプ」と呼ばれるムーブメントがあり、それはファンタジーとSF、ホラーといった、現在たくさんの愛好家を持つ様々なジャンルのるつぼだった。

1923年に創刊された「ウィアード・テイルズ」は、パルプ・フィクション、すなわちパルプ小説をスターダムに押し上げた代表誌だ。ファンタジー小説、SF小説、ホラー小説、伝奇・奇譚が闇鍋のようにごった返すその紙面を飾ったのは、クトゥルフ神話の父ラヴクラフトや、「コナン」のハワードの作品などである。そこには冒険があり、戦いがあり、エロスとカタルシスがあった。ウィアード・テイルズを始めとするパルプマガジンは残念ながら過去のものとなったが、その精神は死なず、現在も世界各地で脈々と受け継がれている。

パルプはアメリカだけのものではないし、ミニチュアとも深い関係がある。上の画像を見ればわかるだろう。そう、1977年に創刊され、現在も続く「ホワイトドワーフ」だ。ウィアード・テイルズとむちゃくちゃ雰囲気似てるよね(エロスは少ないけど)。現在のホワイトドワーフとは似ても似つかないが、かつてのホワイトドワーフは、RPGのサプリメント記事やシナリオ、ボードゲームのレビュー、ウォーハンマーにミニチュアペイント、ファンタジーやSFの書評、そしてヘヴィメタルの記事が渦巻く、まさにパルプマガジンであり、ミニチュアホビーの聖典だった。

そしてここ日本においても、パルプはあった。その黎明は実際戦前に始まっていたわけだが、パルプという形では70年代に爆発的に広まり、80年代まではまだあった。児童書の形を取り、ありとあらゆる類の怪奇や想像が、オカルトやエログロとないまぜになって形をなし、当時のキッズたちに大いなる夢を与えたのだ(あるいはトラウマを植えつけた)。戦中から活躍した小松崎茂画伯(高荷義之氏の師匠にあたる)ほか、マジモンのアーティストたちが描き出した日本ならではのパルプ世界は、欧米に比肩するぶっ飛びぶりであったし、日本の誇る漫画文化にも少なからぬ影響を与えている。

近頃流行のポリコレ(君も知っての通り、ポリコレとは「ポリスカー・コレクション」のことだ)とか、記事の正確性・信頼性とか、空気を読むとかまったく眼中にない。とにかく振り切っていた。『ジュニアチャンピオンコース』『ジャガーバックス』『ドラゴンブックス』『ユニコンブックス』『学研のなぜなに学習図鑑』『フタミのなんでも大博士シリーズ』などなどなど。俺は70年代リアルタイムではないが、小学校の時、親戚のにいちゃんが持っていたのを読みまくったものである。

ここまでくればもうお分かりだろう。俺がハーミットイン・カウンシルでやっていることも、一種パルプ的なアプローチである。パルプはヘヴィメタルだからだ。それは安っぽいという意味ではない。そこには夢と憧れがあり、希望と情熱がある。そして、想像と創造の素晴らしさを教えてくれる。現代社会の情けなく薄っぺらい相互マウンティング文化を笑い飛ばす圧倒的パワーと、胡散臭いトレンドや「常識」に対するハングリーなファックオフ精神がある。大切だ。

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